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基本情報 | 最新情報(ニュース)

○基本情報
正式国名:アフガーニスターン・イスラーム共和国(Islamic Republic of Afghanistan)
国家元首:ハーミド・カルザイー大統領(2004年12月就任)
面積: 人口:約2900万(2005年央推計) 言語:ダリー語、パシュトー語(ともに憲法で国語と規定)
閣僚名簿
2006年3月22日発足新閣僚名簿
新閣僚名簿(2006年8月9日宣誓の新5閣僚を含む)

○最新情報

2007年
1月23日
○ムケルジー印外相がアフガニスタンを訪問
(カーブル) ムケルジー印外相が、アフガニスタンを訪問し、カーブルでカルザイー大統領と会談。4月に開催予定のSAARC首脳会議への出席を要請。第14回となる同首脳会議はニューデリーで開催予定で、アフガニスタンは第13回会議(ダッカ)で8番目の加盟国に承認されていたもの。
 ムケルジー印外相は、アフガニスタンに対する1億ドルの追加支援を実施すると発表した。これにより、2001年以降の対アフガニスタン支援は7億5000万ドルに達する。
 また、スパンター外相との会談後の共同記者会見で、パキスタンに対して、インドからアフガニスタンへの陸上通過貿易への支援を要請した。 (22日付および23日付Afghan Online Press)

1月21日
○54の国営企業の売却を発表
(カーブル) 市場経済確立に向け、アフガニスタン政府が現在63ある国営企業のうち54を3年以内に民営化するとアハディー財務相が発表した。同財務相によると、国営企業として残るのは、運輸、電力、水理、住宅部門などに限られる。民営化により6億4000万ドルが国庫に入る計算。(22日付Afghan Online Press)

○国会が開会
 アフガニスタン国会が開会した。冒頭カーヌーニー下院議長が、国家の統合、安定にとって民族間の対立や政敵同志の争いをなくすことが重要であると訴えた。開会式にはカルザイー大統領、閣僚、最高裁長官らも出席した。(23日付Afghan Online Press)
 
1月15日
○ゲイツ米国防長官がカーブルを訪問
(カーブル) アフガニスタン国防省副報道官によると、ゲイツ米国防長官がカーブルを訪問し、カルザイー大統領らと治安情勢に関する意見交換を実施する予定。同国防長官のアフガニスタン訪問は、2006年11月の就任後初。(14日付Afghan Online Press)

1月14日
○ヒラリー・クリントン米上院議員らがカーブルを訪問
(カーブル) ヒラリー・クリントン米上院議員らの一行がカーブルを訪問し、カルザイー大統領と会談を行った。会談内容は非公開。それより前にカーブルに駐留している米軍とも会談を行った。(14日付Afghan Online Press)

2006年
12月17日
○フランスが駐留軍を削減へ
(カーブル) フランスの国防相がカーブルを訪問し、報道陣に対し、フランスが駐留軍のうち、約200人を削減すると語った。フランスはナンガルハール州を中心に約2000人を駐留させているが、今回削減対象となっているのは特殊部隊の約200人。残りはそのままISAFとして駐留する。また、2007年からはフランスがアフガニスタン国軍の訓練を実施することもあわせて発表した。(18日付DAWN紙電子版)

○第一副大統領がマシュハドを訪問
(マシュハド) アフマド・ズィヤー・マスウード第一副大統領がマシュハド(イラン)を訪問した。マシュハド国際空港に到着後、報道陣とのインタビューで、産業・商業面での視察およびアリー・レザー廟訪問が主たる目的であるほか、テヘランでは首脳部とアフガニスタン情勢に関する意見交換を行う予定である、と語った。アリー・サファリー公共事業相、サイヤド・フサイン・アンワリー・ヘラート州知事らが同行している。(17日付Afghan Online Press)

12月12日
○ヘルマンド州知事庁舎で自爆テロ
 ラシュカル・ガーのヘルマンド州知事庁舎で自爆テロ事件があり、警備員4人を含む6人が死亡した。州知事は庁舎内にいたが無事だった。ターリバーンが犯行声明を発出し、州知事を狙った自爆テロであると発表した。同州内には主として英国軍が駐留しているが、ターリバーンとの激しい戦闘が続いている。(12日付BBC South Asia)
 
12月7日
○パキスタン外相がアフガニスタンを訪問
 マフムード・カスーリー・パキスタン外相が、2007年1月末もしくは2月上旬に予定されている平和と安全に関するジルガ(国民会議)の打ち合わせを目的としてアフガニスタンを訪問する。同ジルガは、国境を挟んでアフガニスタン側とパキスタン側で同時に開催されることが9月の首脳会談で合意されていた。滞在は9日まで。(6日付Sabawoon Daily News)
 
11月23日
○アジア大会バスケットボールでアフガニスタンが1勝
 ドーハで始まった第15回アジア大会のバスケットボール一次リーグにアフガニスタンが出場し、65−57で香港を下し1勝を挙げた。(23日付TSP21.com)
 
11月21日
○米軍が駐留軍の規模を増大へ
(ワシントン) アフガニスタン駐留米軍のアイケンベリー司令官が国防総省で記者会見し、ターリバーン勢力の増大する脅威に対抗するため、米軍は2008年末までにアフガニスタン軍の規模を倍にし、火力、装備を改善するよう提案していると述べた。(22日付時事通信ほか)

11月20日
○ブレア英首相がアフガニスタンを訪問
 ブレア英首相が、英国軍が展開中のヘルマンド州を訪問し、兵士の慰問を行った。英首相のアフガニスタン訪問は2002年以来で、午後にはカーブル市内でカルザイー大統領と首脳会談を行った。英国軍の派兵は5000人に上っているが、ターリバーンの攻撃は激しさを増しており、6月以降36人の英国人兵士が犠牲になっている。(22日付Al Jazeera)

○カーブル空港で起工式
 日本が支援するカーブル空港国際線ターミナルの起工式が行われた。2008年度の完成を目指し、30億円が投じられる。ターリバーン政権崩壊から5年が経過し、空港利用者が増えたこともあり、新ターミナル建設が待たれている。(21日付日本国内各紙)
 
11月19日
○ニューデリーでアフガニスタン地域経済協力会議第2回会合開催
 18日から19日にかけて、ニューデリーでアフガニスタン地域経済協力会議の第2開会合が開催された。マンモーハン・シン印首相、カルザイー大統領とG8、国連、国際金融機関、アフガニスタン近隣諸国などの参加国、機関の間で、送電線整備やガス・パイプライン建設などアフガニスタンでの経済協力を実現する具体的なプロジェクトを行っていくことが確認された。
 同会合は、2001年12月22日に採択されたアフガニスタンと周辺諸国との友好、相互不可侵を内容とするカブール宣言の前進・実現のため電力とエネルギー、貿易と輸送、投資、農業における協力強化を検討する目的で開催されたもの。会議終了後にはニューデリー宣言が採択された。(22日付インターナショナルビジネスタイムズ(インターネット版))

11月12日
○バーミヤーンで「胎内経」発見か?
 バーミヤーンで旧ターリバーン政権が破壊した東西二体の大仏立像のうち、東大仏の残骸の中から6―7世紀の文字で書かれた「胎内経」とみられる経典の一部の経文が見つかった。(13日付読売新聞ホームページほか)
 
11月1日
○日本のNGOが所有する車両に対し銃撃  在アフガニスタン日本大使館によると、サレ・ポル州内で日本のNGO「ピースウィンズ・ジャパン」が所有する車両が銃撃される事件が発生した。乗っていたのはアフガニスタン人の現地職員2人で負傷者等は出ていない。(2日付日本国内各紙)
 
10月31日
○曽剛川中国国防相がアフガニスタン再建への支援を表明
 北京を訪問中のワールダク国防相と会談を行った曽剛川中国国防相が、「アフガニスタン再建に向け、中国はできる限りの支援を継続していく」と発言した。(31日付CRI Online日本語版)
 
10月27日
○テロ対策特別措置法改正案が成立
 インド洋での米艦船などに対する海上自衛隊の給油活動を1年間延長する「テロ対策特別措置法改正案」が参議院本会議で成立した。2001年10月の成立から今回で3回目の延長。2006年9月までに米、英、仏などの艦船に対し計681回の給油を行い、46万キロリットル(約200億円に相当)を供給した。(28日付日本国内各紙)
 
10月25日
○独大衆紙ビルトが頭蓋骨と記念写真を撮る独兵の写真を掲載
 独大衆紙ビルトが、アフガニスタンに駐留する独軍兵士が人のものと見られる頭蓋骨を持ち出し、写真を撮ったとの記事を掲載した。2003年頃の出来事と見られるが、イスラームでは死者の骨をもてあそぶのは侮辱行為であり、アフガニスタン政府は「イスラームの尊厳と国家の伝統を傷つける」として強く抗議した。独軍は2人を除隊処分にしている。(28日付日本国内各紙)
 
10月19日
○イタリア人写真家を誘拐し、イタリア軍の撤退を要求
 ターリバーンと見られる武装勢力が、南部でイタリア国籍の写真家を誘拐した。釈放の条件としてアフガニスタン国内に駐留しているイタリア軍の撤退を要求している。イタリア政府はこれを受け、イタリア軍が撤退することはないと言明した。(19日付Afghan Online Press)

10月7日
○武装勢力がドイツ人記者を殺害
 バグラーン州からバーミヤーンに向かっていたドイツ人記者が、武装勢力に襲撃され、殺害された。同記者はドキュメンタリー番組製作のため、アフガニスタンに滞在していたと見られる。(7日付Afghan Online Press)

9月27日
○ブッシュ米大統領がホワイトハウスでカルザイー大統領らと会食
 ブッシュ米大統領は、米訪問中のカルザイー大統領およびムシャッラフ・パキスタン大統領と夕食をともにしながら意見交換を行った。(28日付日本国内各紙)
 
9月21日
○アフガン・カナダ首脳会談実施
 国連総会出席のためアメリカを訪問しているカルザイー大統領が、カナダを訪問し国会で演説を行い、カナダの協力に謝意を表明したほか、首脳会談を行った。またアフガニスタン駐留兵士の家族らと会談した。2002年の駐留開始以来、カナダ人兵士の犠牲者数は36人に上り、1人の外交官も犠牲となっている。(22日付Afghan Online Press)
 
○ニューヨークでNATO非公式外相会合  国連総会一般討論にあわせ、ニューヨークでNATO非公式外相会合が開催された。会合では、アフガニスタン問題が議題となった。

9月15日
○ドゥシャンベで上海協力機構第5回首脳会議開催
ドゥシャンベ(タジキスタン)で、上海協力機構の第5回首脳会議が開催され、加盟各国の首相が参加したほか、アフガニスタンやパキスタン、インドの指導者もオブザーバーとして参加した。(15日付Afghan Online Press)

9月13日
○ポーランドがアフガニスタンへの派兵1000人増を発表
 ポーランド政府は、北大西洋条約機構(NATO)がアフガニスタンで展開している国際治安支援部隊(ISAF)に対し、1000人を増派すると発表した。(15日付国内各紙)
 
9月11日
○パクティヤー州知事の葬儀で爆発
 10日、自爆テロにより死亡したターニーワール・パクティヤー州知事の葬儀で自爆テロがあり、出席者5人が死亡し、多数が負傷した。葬儀には閣僚も参加していたと伝えられるが、負傷したかどうかなどの詳細は不明。(11日付BBC South Asia)
 
9月10日
○パクティヤー州知事暗殺
 アブドゥル・ハキーム・ターニーワール・パクティヤー州知事が、州都ガルデーズの事務所から車で出ようとしたところを、自爆テロに遭い死亡した。犯人のほか、運転手および警備員も死亡した。ターリバーンが犯行声明を発出している。同氏は社会学者で、アフガニスタンに蔓延する銃社会に対し厳しい態度をとっていたことで知られる。(10日付BBC South Asia)
 
9月9日
○NATO参謀長会議開催。アフガニスタンへの増派を要請
 ワルシャワ(ポーランド)で開催されたNATO参謀長会議で、加盟各国に対し、アフガニスタンへの増派を要請した。NATOは6月以降治安が極度に悪い南部各州へ展開しており、37カ国からの約1万8000人の兵力のうち、約8000人が南部に駐留している。一方で加盟各国は確約した兵力のうち85%程度しか実際に派兵しておらず、同会議は、実際には2000〜2500人の増派が必要であるとの認識を示した。(9日付国内各紙電子版)
 
9月8日
○米大使館付近で自爆テロ事件
(カーブル) カーブル市中心部の米国大使館付近で、駐留米軍を狙った自爆テロ事件が発生し、米軍兵士2人を含む少なくとも16人が死亡し、30人程度が負傷した。「9.11」を前に武装勢力が力を誇示しようとしたとの見方が強い。また、9日には、マスウード将軍(元国防相)の追悼式典も予定されており、警戒を強化していたところに事件が発生し、治安のいっそうの悪化への懸念が強い。(8日付国内各紙電子版)

 9月6日
○ムシャッラフ・パキスタン大統領がアフガニスタンを訪問
 ムシャッラフ・パキスタン大統領がカーブルでカルザイー大統領と首脳会談を実施した。両国はアフガニスタン国内でのテロ事件多発に関して相互に非難合戦を続けており、今回の会談を通してテロ撲滅への協力体制を構築することが目的である。ムシャッラフ・パキスタン大統領のアフガニスタン訪問は2004年以来約2年ぶり。(7日付国内各紙電子版)

9月3日
○英軍用機が墜落
 カンダハール市郊外で、南部に展開し始めた英軍の軍用機が墜落し、乗っていた軍人14人が死亡した。テロではなく、事故と発表。(3日付国内各紙電子版)
 
8月28日
○へルマンド州内で自爆テロ
 ヘルマンド州の州都ラシュカルガーで、自爆テロ事件が発生し、買い物客など17人が死亡し、47人が負傷した。犠牲者の中には元ラシュカルガー警察署長も含まれていた。
(28日付Afghan Online Press)

8月17日
○連合軍の誤爆により警察官10人が死亡
(カーブル) パクティーカ州内で、米軍による誤爆のため、警備に当たっていたアフガニスタン国家警察の警官10人が死亡したと、警察当局が発表した。同州内の対パ国境付近を警備中の車両に対し、米軍機が空爆したという。米軍当局は現在調査中としてコメントを避けた。(18日付Afghan Online Press)

8月11日
○ヌーリスターン州で連合軍兵士が死亡
 ヌーリスターン州内で、ターリバーンと見られる武装勢力と連合軍との間で戦闘があり、連合軍の兵士3人が死亡した。犠牲者の国籍は不明。ターリバーン側も3人が死亡した。(12日付BBC South Asia)

○カンダハール州内でカナダ人兵士が死亡
 ISAF所属のカナダ人兵士が、カンダハール州内で自爆テロにより死亡した。今月に入ってカナダ人兵士の犠牲者は7人目。
(解説)ISAFは7月31日から南部6州(カンダハール、ニームルーズ、ウルズガーン、ザーブル、ヘルマンド、ダーイクンディー)に展開しているが、ターリバーンとの間で激しい戦闘が続いている。

8月9日
○ファルヤーブ州内で軍閥同士の戦闘が勃発
 アフガニスタン政府筋によると、北部のファルヤーブ州内でアブドゥッラシード・ドースタム将軍派とアブドゥル・マリク派との間で衝突が起きた。衝突の原因は現時点では明確になっていないが、NATOおよび国軍などの協力により沈静化の方向に向かっているという。ドースタム将軍は現在国軍参謀長の職にあり、アブドゥル・マリク氏は以前はドースタム派にいたが、現在は政敵の関係にある。(9日付Afghan Online Press)
 
○オーストラリアが復興支援要員400人を派遣
 ハワード豪首相が、アフガニスタンの復興支援のため、新たに400人の支援要員を派遣すると発表した。また、ダウナー豪外相が、新たに駐アフガニスタン大使を赴任させることを発表した。2002年に国交が回復して以降、駐パキスタン大使が兼任していたが、今回の任命により両国関係が新たな段階にはいると説明した。(9日付Afghan Online Press)
 
○新閣僚5人が宣誓
(カーブル) 8日、国会で信任された閣僚5人が宣誓を行い、25人の閣僚がようやくそろった。4月の時点で5人の閣僚が不信任となり空席だったが、今回の任命により全閣僚がそろったことになる。今回任命された閣僚を含むアフガニスタンの閣僚名簿はこちらから。(8日付Afghan online Press)

8月5日
○平和祭典の開催中止へ
 8月5日から7日に書けて開催予定だった「2006・アフガニスタン平和祭典」の開催が中止となった。主催は韓国の民間団体「アジア協力機構」で、キリスト教徒による祭典開催がイスラーム教徒がほとんどを占めるアフガニスタンで刺激することになりかねないと判断し、航空機乗り入れを拒否したもの。主催者側は訴訟を起こす意志を表明した。(5日付韓国中央日報電子版)
 
8月3日
○カンダハール州内で自爆テロ
 カンダハール州内で、NATO軍を狙ったと見られる自爆テロ事件があり、付近にいた市民20人程度が死亡し、13人が負傷した。またカンダハール市内では手榴弾による爆発事件があり、パトロール中のカナダ人兵士4人が死亡した。同兵士を狙った事件と見られる。(3日付共同ほか)
 
8月1日
○英国人兵士が死亡
 へルマンド州内で、指揮権を引き継いだ直後のNATO軍の車両がターリバーンと見られる武装勢力に襲撃され、乗っていた英国人兵士3人が死亡した。NATO軍は7月31日に南部6州の指揮権を米軍から引き継いだばかり。(1日付日本国内各紙電子版)
 
7月31日
○NATOが南部に展開
 カンダハール、へルマンドなど南部6州の指揮権が米軍からNATOに引き継がれた。NATOは2003年8月に、発足後初めての域外活動としてISAF(国際治安支援部隊)の指揮権をドイツ、オランダから引き継ぎ、カーブルを中心とした地域の治安維持に従事してきた。地域復興チーム(PRT)を各地に展開させ、復興支援ができるように治安維持を目指す。また、年内には東部の治安維持も担当する見込み。(31日付日本国内各紙電子版)
 
7月26日
○カルザイー大統領がアフマディネジャード・イラン大統領と会談
 カルザイー大統領が、訪問先のドゥシャンベ(タジキスタン)でアフマディネジャード・イラン大統領と会談し、タジキスタンを含む3カ国が連帯を強調し、インフラ整備などで経済協力を推進することで合意した。(26日付日本経済新聞電子版ほか)
 
7月22日
○カンダハール市内で自爆テロが連続して発生
 カンダハール市内で自爆テロと見られる事件が2件連続して発生し、ISAF所属の兵士が死亡した。
 
7月21日
○アフガニスタン地域復興チーム会議開催
 アフガニスタン地域復興チーム(PRT)の協力と任務会議がブダペスト(ハンガリー)で開催された。主目的は同チームに参加している国際組織間の協力体制の歩調を合わせ、仕事の能率向上させることで、現在、全国各地に25のPRTが派遣されている。(21日付日本国内各紙電子版)
 
7月20日
○アフガニスタンの公的債務軽減を決定
 「パリクラブ(主要債権国会議)」が、アフガニスタンの公的債務のうち合計24億ドルを軽減することで合意に達したと発表した。米国、ロシア、ドイツの債務が対象で、合計16億ドルが棒引きされ、8億ドルの返済が繰り延べされる。(20日付日本経済新聞電子版ほか)
 
7月17日
○へルマンド州内の裁判所で爆発
 地元警察の発表によると、へルマンド州で裁判所の所長室に置かれた爆弾が爆発し、所長と職員の計2人が死亡した。(18日付朝日新聞ほか)
 
7月11日
○ラムズフェルド米国防長官が電撃訪問
 ラムズフェルド米国防長官が、急遽アフガニスタンを訪問した。ライス米国務長官が約10日前に訪問したばかりで、米国の対アフガニスタン支援が今後も継続することを強調するためとバーンズ政務担当次官補が説明した。(11日付Afghan Online Press)
 
7月4日
○カルザイー大統領が来日
(カーブル) 東京で5日から開催される「平和の定着」国際会議出席のため、カルザイー大統領が来日する。7日までの滞在中、小泉首相との首脳会談を行うほか、「平和の定着」国際会議に出席する。
 来日に先立ち、カーブル市内の大統領官邸で日本の新聞記者団と会談し、国内の武装解除を進める上で日本は重要なパートナーであるとの認識を表明し、会議への期待感を示した。(4日付国内各紙電子版)
 
7月1日
○へルマンド州内で英国人兵士死亡
 へルマンド州内で活動していた英国人兵士2人が地雷に触れ死亡した。過去3週間で英国人兵士の死者は5人。英国軍3300人のほとんどは同州内で活動している。へルマンド州は麻薬栽培の拠点にもなりつつあり、南部各州の治安改善は最重要課題となっている。(2日付Afghan News Network)
 
6月21日
○米軍兵士4人が戦闘で死亡
 ヌーリスターン州内でターリバーンとの戦闘により、米軍兵士4人が死亡したと、米軍当局が発表した。2006年になってからの国内での死者総数は1000人を越え、うち40人が外国人。2001年11月のターリバーン政権崩壊後最悪のペースで増加している。(22日付AfghanNews Network)

6月20日
○ルーマニア人兵士が死亡
 カンダハールの米軍基地近郊で起きたターリバーンとの戦闘でルーマニア人兵士1人を含む24人が死亡した。ルーマニア人兵士の死者は3人目(駐留軍は約500人)で、今年に入って連合軍所属兵士の犠牲者は37人。
 また、トルコ大使館によると、カンダハールの西約150kmの地点で、19日にはトルコ人運転手が3人の警備員とともに殺害された。(20日付AfghanNews.Net)
 
6月16日
○第2回東京会議開催へ  日本政府は、「アフガニスタンの『平和の定着』に関する第2回東京会議」を7月5日に開催すると発表した。これに合わせてカルザイー大統領が7月4日から4日間の日程で訪日する。会議には小泉首相、麻生外相ほか80カ国程度の外務次官らが出席する予定。(16日付国内各紙電子版など)

6月8日
○カルザイー大統領が中国公式訪問
 中国外務省報道官が、カルザイー大統領が6月18日から21日までの日程で中国を公式訪問すると発表した。(中国外務省ホームページより)
 
6月5日
○スパンター外相が訪日
 「中央アジア+日本」会議出席のため、スパンター外相が訪日した。オブザーバー参加した同外相は、演説の中で、アフガニスタンでのテロ問題は国際問題であり、解決には各国の協力が必要である、またテロリストは国境を越えてアフガニスタンに侵入しているが、NATO軍などの拡大により制圧することは十分可能であるとの認識を示した。また、日本からの投資増大のためにはできることは何でもすると、今後の投資増大に期待感を示した。(6日付Afghan Online Press)
 
6月4日
○NATOが駐留軍を倍増へ
(カーブル) 7月にアフガニスタン南部の指揮権を米軍から引き継ぐNATOが、カンダハールを中心とする南部での治安の現状を考慮すると、現在の体制では不十分であるとして、6000人体制へ、兵力を倍増させるとの認識を表明した。(5日付Afghan News Network)

6月3日
○カルザイー大統領が、警察幹部の人事異動を発表
 カーブル市内で発生した、米軍車両による事故に端を発する反米騒動の事態収拾に手間取ったことを受け、カルザイー大統領が、警察幹部の大規模な人事異動を発表した。今回の移動では34人の司令官(commanders)が解雇され、約50人が配置転換となった。内務省当局は、今回の人事異動が定例のものだったと説明した上で、カーブル市内での騒動がその実施を早める結果となったと事情を説明した。反米騒動の結果発令されていた夜間外出禁止令は、3日で解除された。(4日付Afghan News Network)
 
○国会が予算案を承認
(カーブル) アフガニスタン国会が、新年度の通常予算案を承認した。承認に当たって公務員の給与を巡り議論が紛糾し、2週間ほど承認に遅れが生じた。今回承認された通常予算総額は約8億ドルで、これとは別に、開発予算が12億ドル程度計上されている。(4日付Afghan News Network)

5月29日
○カーブル市内に夜間外出禁止令発令
(カーブル) カーブル市内で治安部隊が反米デモの集団に発砲し、6人が死亡したことから、市内が争乱状態となり、ターリバーン政権崩壊後では最大の騒動に発展した。
 米軍車両が、ほかの一般車両に突入したことが発端となって騒動が発生した。政府は、午後11時から午前4時までの夜間外出禁止令を発令した。(30日付DAWN紙電子版)
 
5月27日
○カルザイー大統領がイランを訪問
(テヘラン) イランを訪問したカルザイー大統領がテヘランでアフマディーネジャード・イラン大統領と会談し、両国関係が今後ともいっそう強固で発展していくことで意見が一致した。また、カルザイー大統領は、ホメイニ師の廟を訪問した。(28日付Afghan Online Press)

5月22日
○連合軍がカンダハール州内を空爆
 米軍を中心とする連合軍が、カンダハール州アズィーズィー村近郊を20日と22日の2回に渡り空爆し、ターリバーンと見られる過激派など60人以上が死亡した。アサドゥッラー・ハーリド・カンダハール州知事によると、22日の空爆では少なくとも16人の民間人が犠牲になった。(22日付Afghan News Network)
 
○前パクティーカ州知事が襲撃され死亡
(カーブル) ガズニー州警察長官によると、同州内でムハンマド・アリー・ジャラーリー前パクティーカ州知事の遺体が見つかった。同前州知事はカルザイー大統領に近い存在で、同大統領が直接指名した知事の1人だった。ターリバーンが犯行声明を発出している。(22日付Afghan Online Press)

5月20日
○フランス人兵士が死亡
 カンダハール州内でターリバーンと連合軍との武力衝突があり、連合軍に参加しているフランス人兵士2人が死亡し、1人が負傷したと、アフガニスタン国防省当局が発表した。フランス人兵士の死者数は2001年10月のターリバーン政権崩壊以来7人に。フランス軍特殊部隊はカンダハール州内のスピーン・ボールダク周辺に200人程度が駐留している。(20日付Afghan News Network)
 
○ウルズガーン州内で米軍兵士1人が死亡
 ウルズガーン州内で、アフガニスタン国軍と米軍との合同作戦中に、武装集団との先頭があり、米軍兵士1人が死亡し、6人が負傷した。(20日付Afghan News Network)
 
○ダードゥッラー氏の拘束を否定
 19日に拘束が伝えられたムッラー・ダードゥッラー氏を名乗る人物がBBCに対し、自らの拘束報道が偽りであると語った。事実関係は未確認。(20日付BBC South Asia)
 
 5月19日
○ムッラー・ダードゥッラーを拘束
 ターリバーンの幹部がAFP通信に対し、ターリバーンの幹部の1人であるムッラー・ダードゥッラー氏が拘束されたと発表した。同氏は2001年10月にターリバーン政権が崩壊したあとの評議会構成委員10人の1人で、もっとも有力な幹部に数えられる。(19日付BBC South Asia)
 
5月17日
○カナダがアフガニスタン派兵延長を決定
 カナダ下院議会が、2009年初めまでのアフガニスタン派兵延長を決定した。賛成149、反対145と僅差ながらの決定で、現在約2200人が駐留している。10日にはマッケイ加外務次官がアフガニスタンを訪問しており、カルザイー大統領との会談で、カナダは任務完了まで駐留を継続するとの意向を表明していた。(17日付各紙電子版)
 
5月15日
○新国歌制定
 アフガニスタン文化省で閣僚らを招いて新国歌披露式典が開催された。新国歌はパシュトー語の歌詞で、作詞はアブドゥル・バーリー・ジーハーニー氏が行い、これまでのダリー語のものに取って代わることになった。これまでの国歌は、ターリバーン政権崩壊後に旧北部同盟により制定されていたもの。15日付Afghan News Network)
 
5月5日
○米軍ヘリが墜落し、10人の兵士が死亡
 クナル州の州都アサダーバード近郊(首都カーブルの東約240km)で、米軍ヘリが墜落し、乗っていた米軍兵士10人が死亡したと、駐留米軍当局が発表した。武装勢力などによる襲撃ではなく、事故だという。米軍による事故は4月24日に次ぐもの。(6日付BBC South Asia)
 
○イタリア人兵士が犠牲に
 カーブル市の南約20kmのところで、車両2台で移動中のイタリア軍兵士2人が道路脇に仕掛けられていた爆弾の爆発により死亡した。死亡した兵士はISAF所属で、同乗していたイタリア軍兵士4人も負傷した。カーブル市近郊でISAFが狙われたのは、カナダ軍に次ぎ今週に入り2度目(カナダ軍の場合は被害なし)。(5日付BBC South Asia)
 
5月2日
○パキスタンとアフガニスタン、アメリカが合同軍事演習を開始
 パキスタン外務省報道官が、北西辺境州内で、アフガニスタンとパキスタン、アメリカの3カ国が合同軍事演習を開始したと発表した。同演習は10日間程度継続される予定。(3日付パキスタン国内各紙)
 
○アル・カーイダ幹部拘束を発表
(カーブル) 米国当局が、2005年11月にパキスタンのバローチスターン州クエッタ市内でムスタファー・セトマリアン・ナサルというシリア国籍(スペイン国籍も保有)の容疑者を拘束していたことを公表した。同容疑者はアル・カーイダ幹部とみられ、アフガニスタン国内の訓練キャンプを通じヨーロッパ各地でのテロに関与していたとみられる。(3日付DAWN紙電子版)

4月30日
○誘拐されていたインド人の遺体を確認
(カンダハール) 4月28日にザーブル州内で誘拐されていたインド人技師の遺体が発見され、家族により身元が確認された。犯行声明を出したターリバーンは、4月30日午後6時までにアフガニスタン国内のインド人全員の出国を要求し、できなかった場合には誘拐していたインド人を殺害すると予告していた。過去6カ月間で2人目のインド人犠牲者。今回犠牲となったスールヤナラヤナン氏は2006年1月からバハレーンの企業の職員としてアフガニスタンに駐在していた。(30日付Afghan Online Pressほか)

4月22日
○カナダ人兵士4人が死亡
カンダハール州シャー・ワリーコート県内で道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、カナダ人兵士4人が死亡した。兵士らは車での移動警備中だった。駐留しているカナダ人兵士の死者総数は15人となった。カナダは006年2月以降、ISAFの指揮権を有している。(22日付BBC South Asia)

4月17日
○カンダハール州で戦闘。誤射の可能性も
(カーブル) 14日から続いていたアフガニスタン当局(連合軍)とターリバーンとみられる武装勢力との戦闘で、17日までにターリバーン側41人と警官6人が死亡した。当局側によると、死亡した警官のうち数名は誤射の可能性があるとして、連合軍がアフガニスタン政府と協力し調査を開始した。(17日付CNN日本語版)

4月15日
○クナル州で戦闘。民間人が巻き添えに。
(カーブル) 駐留米軍が武装集団から銃撃を受けたため反撃を行ったところ、武装勢力側は付近の民家などに逃げ込んだ。民間人を確認した米軍は攻撃を中止したが、戦闘で民間人7人が死亡し、3人が負傷した。米軍報道官によると、死傷者が米軍による銃撃によるもの下降線によるものかについては、不明。(17日付CNN日本語版)

4月9日
○カルザイー大統領がインド訪問
(ニューデリー) カルザイー大統領が3日間の日程でインド訪問のため、ニューデリーに到着した。滞在中、マンモーハン・スィン印首相と首脳会談を実施し、農村開発などのアフガニスタン支援をはじめとする2国間関係強化につき話し合う。(10日付The News International紙電子版)

4月2日
○トルコ人技師殺害
 ニームルーズ州とファラー州都の境で、道路建設に従事していたトルコ人技師が、ターリバーンとみられる武装勢力に射殺された。同技師は3人の護衛警官とともに、車で移動中の所を強制的に停止させられ、殺害されたもの。護衛警官3人は無事だった。(3日付AfghanNews.net)
 
○国民1人あたりの収入が増加
(カーブル) デーラワリー・アフガニスタン中央銀行総裁が、1384年度(2005年3月21日〜2006年3月20日)の国民1人あたりの収入(income per capita)が293ドルに上昇したことを、カルザイー大統領に報告し、1385年度にはさらに14%上昇して335ドルに達する見通しであると表明した。なお、同銀行によると、経済成長率は、1383年度が8%、1384年度が14%だった。(2日付Afghan Online Press)

4月1日
○米軍兵士5人が負傷
 クナル州内で、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、警備の米軍兵士5人が負傷した。事件後銃撃戦となったが、死者は出ず。負傷の度合いについては未公表。ムハンマド・ハニーフと名乗る人物が、ターリバーンとしてAP通信に対し犯行声明を発出した。(1日付AfghanNews.net)

○カンダハール州内で自爆テロ
 カンダハール州マーイワンド県内で、国軍兵士が乗った車両に対し自爆テロ事件が起きたが、この事件での死傷者は出ず。ムハンマド・ハニーフと名乗る人物が、ターリバーンとしてAP通信に対し犯行声明を発出した。(1日付AfghanNews.net)

○州議会議長が射殺される
 タハール州ホージャ・ガル県内で、2005年10月の選挙後に同州議会議長に選出されたサイヤド・サーディク氏が何ものかに射殺された。同氏はカルザイー大統領寄りで、麻薬取引に対し強い姿勢を見せていた。事件の背後関係は不明。(1日付AfghanNews.net)

3月29日
○釈放された改宗者がイタリアに到着
 ベルルスコーニ伊首相が、アフガニスタンでイスラームから改宗したため死刑宣告も受ける可能性があったアブドゥッ・ラハマーン氏がアフガニスタンで釈放されたあと、イタリアに到着したと明らかにした。ただし正確な到着日時は不明。同氏はイタリアで政治難民の申請を行うという。通常では1カ月程度かかるが同氏のケースでは早急に認定が行われるとの見通しが示されている。(29日付BBC South Asia)
 
○ヘルマンド州で激しい戦闘
 ヘルマンド州で激しい戦闘があり、ターリバーンとみられる武装勢力32人と、連合軍兵士2人が死亡した。死亡した連合軍兵士は米、加軍の1人ずつ。武装勢力が同州内の連合軍駐屯地を襲撃したもの。ターリバーンは、季節が春になり新たな攻勢を仕掛けると言明しており、ヘルマンド州はその中心となっている。(29日付BBC South Asia)
 
3月28日
○新たに鳥インフルエンザ3件を確認
(カーブル) カンダハール州およびローガル州で新たに鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染した鶏が確認された。これで国内7州で26羽への感染が確認されたことになる。農業食糧機関(FAO)は、引き続き国内での感染調査を継続すると発表した。(29日付Afghan Online Press)

○カルザイー大統領が、ターリバーンに対し協力を呼びかけ
(カッラート) 病院や学校の新設記念式典に出席するためザーブル州を訪問したカルザイー大統領が、演説の中でターリバーンに対し、再度和平交渉および国家再建に参加するよう呼びかけた。またその中でパキスタンに対しても協力を要請した。(29日付Afghan Online Press)

3月26日
○キリスト教への改宗者を近く釈放へ
 16年前にキリスト教に改宗したアブドゥッ・ラハマーン氏が、事件を再審理するとの理由で、近く釈放される。同氏は16年前にイスラームからキリスト教へ改宗したが、「イスラームを拒否した」との理由で訴追されたもので、国際社会からの圧力により、カルザイー大統領が個人的に仲裁し、釈放の方向で調整が行われている。本件の詳細は、国民感情に影響を与える可能性があるとして、公表されていない。(26日付BBC South Asia)
(解説) アフガニスタンではシャリーア(イスラーム法)に基づく法体系が取られており、キリスト教を捨てない場合、最高刑死刑の可能性もある。
 
3月25日
○ヘルマンド州内で米軍兵士死亡
 ターリバーンとみられる武装勢力との戦闘で、ヘルマンド州内で米軍兵士1人が死亡した。また別の米軍兵士1人とアフガニスタン国軍兵士1人が負傷した。2001年に米軍がアフガニスタン駐留を開始して以降、米軍の総犠牲者は222人に。(25日付BBC South Asia)
 
3月22日
○カルザイー大統領が新内閣を発表
 カルザイー大統領が、憲法の規定に基づき、26人からなる閣僚を任命した。同時に最高裁判所長官1人と判事9人を任命した。注目すべき点としては、外相が交代し、内相は代行がそのまま格上げされた。(23日付Afgha.comほか)
 新閣僚名簿は、こちらから。
 
3月18日
○前ガズニー州知事を何者かが殺害
 ガズニー州アンダル県内で、ムッラー・タージ・ムハンマド・ガズニー州前知事が車内にいるところを同乗者3人と一緒に、何者かに射殺された。ターリバーンによるとみられる。同前知事は1980年代に対ソ連抵抗活動を支持し、後に反ターリバーンとなっていた。(18日付BBC South Asia)
 
3月16日
○国内でH5N1型鳥インフルエンザへの感染を確認
(カーブル) 国連およびアフガニスタン政府による共同声明で、国内(カーブルおよびジャラーラーバード)で採取されたサンプル調査の精密検査結果が判明し、H5N1型鳥インフルエンザへの感染が初めて正式に確認された、と発表された。なお、現時点ではヒトへの感染は確認されていない。(16日付BBC South Asia)

3月15日
○ジャラーラーバード・ペシャーワル間のバス運行開始
(ペシャーワル) ナンガルハール州の州都ジャラーラーバードとパキスタンの北西辺境州ペシャーワルを結ぶバスの運行が始まり、第1便がペシャーワルに到着した。ジャラーラーバード、ペシャーワル双方から毎日6便ずつのバス運行が予定されており、交流強化への期待がもたれている。今回の運行は試験的なもので、パキスタン側からは17日にジャラーラーバードに向け運行される。定期便運行は4月半ばに開始される予定で、料金は300パキスタン・ルピー。(15日付Afghan Online Press)

3月13日
○アフガニスタンで初めて鳥インフルエンザの感染を確認
(カーブル) 食糧農業機関(FAO)が、カーブルおよびジャラーラーバード市内で鳥インフルエンザに関するサンプル調査を行った結果、5羽から陽性の反応が出たと発表した。アフガニスタン国内での感染確認は初めて。危険度の高いH5N1型かどうかについては詳細な検査の結果待ちであるとしながら、国内に検疫体制が整っていないことから、まん延の可能性を警告している。(13日付Afghan Online Press)

3月12日
○カーブルで、ムジャッディディー上院議長を狙った自爆テロ
(カーブル) ムジャッディディー上院議長(元大統領)の車列に爆発物を積んだピックアップが衝突し、犯人2人と付近にいた市民2人の計4人が死亡した。「ターリバーン」が、「アメリカの操り人形を狙った」と、犯行声明を発出したが、かすり傷を負ったムジャッディディー上院議長は、パキスタンの三軍統合情報局(ISI)を非難する声明を発表した。(13日付AfghanNews.Net)

○クナル州内で米軍兵士4人が死亡
(カーブル) 駐留米軍当局が、クナル州内で道路脇に仕掛けられた遠隔操作装置つきの爆弾が爆発し、米軍兵士4人が死亡したと発表した。背後関係については明らかになっていない。(13日付AfghanNews.Net)

3月11日
○ターリバーンがアルバニア人4人を誘拐
 カーズィー・ユースフ・ターリバーン報道官を名乗る人物が、カンダハール市内でアルバニア人4人を誘拐したと語った。政府当局事実関係を確認中であるとしてコメントを避けている。同報道官は、彼ら4人の運命はオマル師が握っていると発言し、要求については言及していない。(11日付BBC South Asia)
 
3月9日
○パキスタンがアフガニスタン国境にフェンス設置、地雷埋設を検討
(イスラーマーバード) シェールパーオ・パキスタン内相が、アフガニスタン領内からの過激派などの流入を防止する最終的な手段として、アフガニスタンとの国境にフェンスを設置し、地雷の埋設を検討する可能性を示唆した。カルザイー大統領がパキスタン訪問時に、ムシャッラフ・パキスタン大統領に手交した過激派に関する情報が古いものだったことが、両国の関係に影響を与えているとみられる。(10日付The Daily Times紙電子版)
(解説) ブッシュ米大統領の訪問時にも、パキスタンの対テロ協力が不十分であると指摘されており、その矛先がアフガニスタンに向いたものと考えられる。連邦直轄部族地域(FATA)では、パキスタン国軍も十分な活動ができておらず、過激派の温床になっていると以前から指摘されている。

3月3日
○カナダ人兵士がカンダハール州内で負傷
 カンダハールとスピン・ボールダク(パキスタン国境)を結ぶ高速道路上で、自爆テロとみられる事件が起き、カナダ人兵士5人が負傷した。ターリバーンによるとみられる。カナダは同州に2300人の勢力を有し、治安維持を米軍から2月28日に引き継いだばかり。(3日付Afghan News Network)

3月1日
○ブッシュ米大統領がアフガニスタンを訪問
(カーブル) 3月1日からのインド、パキスタン訪問に出発したブッシュ米大統領が、インドに先立ち、アフガニスタンを訪問した。事前公表は行われておらず、2001年9月11日の同時多発テロ事件が起きて以来、同大統領にとって初めてのアフガニスタン訪問となった(米国大統領によるアフガニスタン訪問は、1978年以降初)。5時間あまりの滞在中、カーブル市内の大統領府でカルザイー大統領と首脳会談を行った。
 首脳会談後の共同記者会見では、カルザイー大統領からアフガニスタン復興における米国の役割に対し謝意が表明されたのに対し、ブッシュ米大統領は「民主主義の成功に向けたアフガニスタンの尽力に感動した。米国がアフガニスタンの将来に関与できることは、喜びであり名誉である」とカルザイー政権への支持表明をするとともに「アフガニスタンで起きることを世界中が注視しており、これは他国にも影響を及ぼすことになる」と述べ、アフガニスタンの民主化を成功に導いた上で、中東全域にも民主化を拡大することに改めて意欲を示した。なお、今回の電撃的な訪問についてマクレラン・ホワイトハウス報道官は、治安および警備の都合上事前公表をしなかったと説明した。(1日付CNN.com Asia速報、1日付Afghan Online News、2日付国内各紙)

2月27日
○誘拐されていたネパール人1人が死亡
 12日に誘拐されていたネパール人2人のうち1人が病死し、遺体がカーブル市内で発見された。1人の無事は確認された。警察が犯人を追い詰めたため、人質をあきらめたものと、アブドゥル・マリク・スィッディーキー内務副大臣が発表した。(28日付BBC South Asia)

2月22日
○アフガニスタンとパキスタンの間でバス運行開始へ
 ナンガルハール州ジャラーラーバードとパキスタンのペシャーワルを結ぶバス運行を3月20日から開始することで、両国の高官による会議で原則合意に達した。また、同路線の運行の状況を見て、カンダハールとパキスタンのクエッタを結ぶ路線についても運行を開始することで合意に達している。(23日付Afghan Online Press)

○国内の鳥インフルエンザ感染の有無を確認開始
(カーブル) インドでの鳥インフルエンザ発症を受け、アフガニスタン国内でも食糧農業機関(Food and Agriculture Organization)が、サンプル調査を開始した。より詳細な検査のため、サンプルはイタリアに送られ検査も受けることになっている。FAOによると、国内での検査体制確立には、150万ドル程度の資金が至急必要である。(24日付AfghanNews Network)

2月21日
○オーストラリアが200人を増派へ
 2006年7月下旬をめどに、オーストラリアが200人程度を増派することを、ハワード首相が発表した。増派される兵士は、オランダに代わって南部での復興支援に当たる。(24日付AfghanNews Network)

2月16日
○トルクメニスタンがパキスタンへのガス供給を合意
(イスラーマーバード) 2月14日から15日にかけてアシガバートで開催された、トルクメニスタンからアフガニスタンを経由しパキスタンまでの天然ガス・パイプライン敷設計画に関する会議で、関係3カ国が、日量32億立方フィートのガスを30年間にわたり供給するとの了解覚書(MoU)に署名した。(16日付Afghan Online Press)

○アフガニスタン、タジキスタン、イランが電力供給に関する会議を開催
(ドゥシャンベ) ドゥシャンベで20日に開催される、タジキスタン、アフガニスタン、イランの3カ国による電力供給に関する会議で、タジキスタンから、アフガニスタンを経由してイランまで電力を供給するための共同プロジェクトが議題となることが明らかになった。2005年1月にタジキスタンと、ロシア、イランが発電所建設に向けた議定書に署名しており、今回の会議では第2発電所を建設し、タジキスタンの電力生産を340億キロワットまで引き上げ、アフガニスタン、イランへ供給する。(16日付Afghan Online Press)

2月14日
○カルザイー大統領がパキスタンを公式訪問
(イスラーマーバード) 駐アフガニスタン・パキスタン大使によると、2月15日から17日にかけて、カルザイー大統領が、ムシャッラフ・パキスタン大統領の招きにより、パキスタンを公式訪問する。ナンガルハール、カンダハール、ホースト、ウルズガーン州の各州知事、外相、商業相、国防相、安全保障担当顧問のほか、国会議員らが同行する。カルザイー大統領のパキスタン訪問は、2005年3月末以来。(14日付The News International紙電子版)

2月13日
○米軍兵士4人が死亡
(カーブル) ウルズガーン州デーラウード県内で、同県内を走行していた米軍車両が爆弾により爆破され、乗っていた米軍兵士4人が死亡した。犯行声明などは出ていない。(13日付Afghan Online Press)

2月12日
○カーブル市内でネパール人2人誘拐
 12日早朝(現地時間)、カーブル市内で民間警備会社に勤務しているとみられるネパール国籍の男性2人が何者かに誘拐された、と治安当局が発表した。アフガニスタン国内での誘拐事件は、イタリア人が24日間にわたり拘束されて以来。(12日付BBC South Asia)

2月7日
○アメリカが対アフガニスタン債務1億800万ドルの帳消しを決定
 アメリカが、パリクラブでの合意に基づいて、対アフガニスタン債務1億800万ドルすべてを帳消しにすると、米国務省報道官が発表した。今回の決定は、1日に終了したアフガニスタン支援国会合を受けてのもので、アフガニスタン復興への米国の強い期待を表明するものと、同報道官が説明した。(7日付Afghan News Network)

○トルコ人、インド人らが犠牲に
(カンダハール) ファラー州内で爆弾事件が発生し、トルコ人技師1人、インド人1人など計4人が死亡した。カンダハール市内でも自爆テロとみられる事件で、13人が死亡した。どちらの事件に対しても、ターリバーンを名乗る犯行声明が発出されている。
 こうした事件を受け、インド政府が、300人の兵士を、カンダハールからイラン国境にかけての地域に派遣することを決定した。派遣されるのは、インド・チベット国境警察に所属する約300人で、同地域で道路建設・修復を担当するインド人技師らの保護が主たる目的。(7日付Afghan News Network)

○預言者ムハンマドの戯画掲載に対する暴動で4人が死亡
(マザーレ・シャリーフ) バルフ州の州都マイマーナで、預言者ムハンマドの戯画掲載に反発した群衆による暴動が発生し、同地の国連事務所などが投石されたほか、ノルウェー主導のPRTが襲撃された。それを受けてノルウェー軍が発砲し、アフガニスタン人4人が死亡した。また、ヘラート市内でも5000人規模のデモが行われるなど、国内各地で反発が続いた。(8日付The News International紙電子版)

2月2日
○国際社会が向こう5年間で総額105億ドルの支援を表明
(ロンドン) ロンドンで2日間にわたり、約70の国と機関が参加して開催されていたアフガニスタン支援国会合が閉幕し、参加各国・機関が向こう5年間で総額105億ドルの支援を行うことが明らかになった。アハディー財務相は、支援各国に感謝の意を表明した。「Afghanistan Compact」と命名された今回の会合では、ガバナンスの改善、法や人権を初めとする秩序の確立強化に重点が置くことが確認された。
 主要国・機関の表明額は以下のとおり。
 世界銀行 12億ドル
 米国 11億ドル
 アジア開発銀行 10億ドル
 英国 8億5500万ドル
 ドイツ 4億8000万ドル
 日本 4億5000万ドル
 ヨーロッパ連合 2億6800万ドル
 スペイン 1億8200万ドル
 インド 1億8100万ドル
 オランダ 1億7900万ドル
 サウディアラビア 1億5300万ドル
 パキスタン 1億5000万ドル
 ノルウェー 1億4400万ドル(3日付Afghan News Network)

○オランダが追加派兵を決定
 オランダ国会が、アフガニスタン駐留軍の6カ月延長を可決し、さらに1400人を同国南部へ追加派兵することを決定した。国内には根強い反対意見もあるものの、NATO、国連、米国からの強い要請に応じる結果となった。(3日付Afghan News Network)

1月29日
○支援国会合で、40億ドルの追加支援を要請へ
(ロンドン) ロンドンで1月31日に開催されるアフガニスタン支援国会合の席上、カルザイー大統領が、国際社会に対し、国家再建をいっそう推進するために40億ドルの追加支援を要請することが明らかになった。また、アフガニスタンの安定のためには、向こう5年間で総額200億ドル程度の支援が必要となることを説明するという。(29日付Afghan News Network)

1月26日
○イギリスが、ISAFに3300人の追加派兵を発表
リード英国防相が、2006年7月までに、3300人をアフガニスタンに追加派兵すると発表した。ヘルマンド州内でのPRT要員も含まれているほか、駐屯地建設のため1000人程度の技術者も派遣する。この派遣により、英国軍の規模は4700人となる。(26日付Afghan News Network)

1月22日
○カルザイー大統領が、スイス、デンマークを訪問へ
 2006年1月末にロンドンで開催予定のアフガニスタン支援国会合を前に、カルザイー大統領がスイスおよびデンマークを訪問する。正確な日程は未公表ながら、スイスでは世界経済会議(ダボス会議)に出席し、その後デンマークを訪問する。主たる訪問目的は2国間関係促進。(24日付AfghanNews.net)

1月19日
○ウサーマ・ビン・ラーディンの肉声と思われる音声テープをアル・ジャズィーラが放送
 19日、カタールの衛星テレビ放送であるアル・ジャズィーラが、ウサーマ・ビン・ラーディンと思われる肉声が録音されたメッセージを放送した。同氏のメッセージが同局で放送されたのは2004年12月以来約1年ぶりのこと。米CIAは同テープを本人のものであると分析した。
今回のメッセージでは、米軍のイスラム諸国からの撤退を条件に「イラクとアフガニスタンを再建できるよう、公正で長期的な停戦を提案してもいい」とも述べているが、米国はこの提案を拒否する姿勢を示している。
 ビン・ラーディンは、米軍などの攻撃が続くアフガニスタン、パキスタン国境地帯に潜むと言われる。(20日付The Christian Science Moniter)

1月16日
○カンダハール州内で自爆テロ。22人が死亡
(カンダハール) アサドゥッラー・ハーリド・カンダハール州知事によると、パキスタンとの国境に近いスピーン・ボールダク地区で、オートバイに乗った自爆テロ犯が群衆の中で爆弾を爆発させ、付近にいた少なくとも22人が死亡し、20人以上が負傷する事件が発生した。ターリバーンが犯行声明を発出したとの報道もあるが詳細については不明のまま。この日は伝統的なレスリングの試合を見物に来た観客が巻き込まれた。負傷者の多くは治療のためパキスタンに搬送された模様。(16日付AfghanNews Net、16日付Daily Jang紙電子版)

○アフガニスタンとパキスタンが天然ガス・パイプライン敷設で協議
 イスラーマーバードで、トルクメニスタンからの天然ガス・パイプライン敷設問題に関するパキスタンとアフガニスタンによる閣僚級協議が行われる。ミール・ムハンマド・サーディク鉱物資源相がパキスタン入りした。アジア開発銀行によると、総額35億ドルの本計画では、パイプラインの総延長1680km、年間300億立方メートルの天然ガスが、トルクメニスタンのドウラターバード・ガス田からアフガニスタン(ヘラート、カンダハール)からパキスタン(クエッタ、ムルターン)を通り、インドまで送られることが計画されている。今回の協議では、これまでの計画を振り返り今後の見通しなどが話し合われる。本計画は当初1990年代に米ユノカル社が計画していたが、「9.11」とそれ以降のアフガニスタンを中心とした地域の治安状況悪化などにより頓挫していたもの。(15日付AfghanNews Net)

1月15日
○カナダ人外交官殺害
(カンダハール) カンダハール市内のカナダ軍基地付近で、自動車に積んだ爆発物が爆発し、カナダ人外交官1人を含む3人が死亡し、カナダ人兵3人を含む10人が負傷した。自爆テロと見られ、ターリバーン報道官を名乗るカーリー・ムハンマド・ユースフ氏が、すべての外国勢力が撤退するまで攻撃を継続すると、犯行に関与したことを認めた。
 カナダ政府は、事件を受け、今回の事件にかかわらず、アフガニスタン国内での活動を継続することを表明した。現在カナダはISAFに対しカンダハール州を中心に650人を派兵しており、2月をめどに2000人に増派を計画している。なお、アフガニスタン国内でのカナダ人の犠牲者は計9人となった。(15日付AfghanNews Net)

1月11日
○全国でイードゥル・アズハーが祝われる
 1月11日は、イスラーム暦でズィルヒッジャ月10日に相当し、全国でイードゥル・アズハー(犠牲祭)が祝われた。

1月9日
○ターリバーンが、カルザイー大統領の申し出を拒否
 ムハンマド・ハニーフ・ターリバーン報道官が、カルザイー大統領からの対話申し出を拒否すると発表した。拒否の理由として、カルザイー大統領がアメリカの言いなりになっており、アフガニスタンのためにならない、と説明した。また、イードゥル・アズハーに際し最高指導者のオマル師が発出したメッセージでは、2006年にはカルザイー政権に対する攻撃を激化させると述べた。(9日付BBC South Asia)

1月8日
○カルザイー大統領が、オマル師に対し交渉を申し出
 カルザイー大統領が、和解を目的とした話し合いを行うため、「ターリバーン」の最高指導者であるムッラー・オマル師に対し呼びかけを行った。しかし、同大統領は、オマル師が呼びかけに応じる可能性は低いとの見方も示した。(8日付BBC South Asia)
 カルザイー大統領は、全国民に対し、誰であろうがアフガニスタンに戻りたいものは歓迎するとして、オマル師ら「ターリバーン」もそこには含まれると説明した。(8日付BBC South Asia)
(解説) オマル師は、2001年10月の米軍による「ターリバーン」政権崩壊後、行方不明となっている。「ターリバーン」は以前のような強固なネットワークを有していないとの見方がある一方で、アフガニスタン国内では、「ターリバーン」が犯行声明を出す事件が頻発しており、治安問題は依然として、カルザイー政権にとって最大の懸案事項である。

1月5日
○ウルズガーン州内で自動車爆弾が爆発
 ウルズガーン州の州都タリーンコートの州知事公邸から500メートルの距離で自動車が爆発し、少なくとも10人が死亡し、多数が負傷した。死者の多くは民間人。ターリバーンを名乗る犯行声明が出ているが、その目標など詳細は不明。自爆テロとの見方もある。(5日付BBC South Asia)

○クロアチア、アゼルバイジャンが、リトアニアのPRTに参加へ
(ヴィルニウス) ゴール州内で活動しているリトアニアの地域復興チーム(Provincial Reconstruction Team: PRT)に、クロアチアおよびアゼルバイジャンが参加することになったと、リトアニアの国防相が発表した。参加は2006年前半になる予定。現在は、ゴール州の州都チャグチャラーンを中心に、リトアニアとともに、アイスランドおよびデンマークが参加し、地雷除去などを行っている。(5日付Afghan News Network)
(解説)PRTは、治安が安定しない国内各地での復興支援活動を行う、軍民協力体制を指し、活動を行うNGOなどを軍が警備する形で展開している。現在は23地域で展開している。

1月4日
○カルザイー大統領がトルコを公式訪問
 カルザイー大統領が、セゼル・トルコ大統領の招きに応じ、1月4日から7日の日程でトルコを公式訪問する。アブドゥッラー外相、アンワルル・ハク・アハディー財務相、カールキン教育相らが同行する。訪問中、セゼル大統領およびエルドガン首相らと首脳会談を実施する。トルコは、ISAFに参加している主要国の1つ。(4日付Afghan News Network)

2005年
12月28日
○アサダーバード近郊で爆発。米軍兵士1人が死亡
(カーブル) パキスタンと国境を接するクナル州州都アサダーバード近郊で、遠隔操作装置つき爆弾が爆発し、米軍兵士1人が死亡し、2人が負傷した。同州知事がターリバーンの関与を示唆する発言をしている。2001年に米軍が駐留を開始して以来、米軍兵士の犠牲者は200人を超え、208人となっている。(28日付Afghan News Network)

12月27日
○アフガニスタン政府がロシアに対する補償を検討へ
(カーブル) アフガニスタン政府が、1979年末から10年間続いたソビエトの侵攻に対する補償を正式に検討していることを、カリーム・ラヒーミー大統領府報道官が定例記者会見で発表した。これまでにも補償を検討していたことはあったが、正式にロシアに対し要請したことはなかった。
 旧ソビエト軍約10万人が、1979年12月27日から1989年2月15日までの約10年間アフガニスタンに侵攻し、双方に多大な犠牲が出、撤退後も内戦が始まるなど、現在まで続くアフガニスタン混乱の原因となったとの見方もある。(27日付Afghan News Network)

12月26日
○ベルギーが増派を表明
(カーブル)フラホート・ベルギー国防相が、アフガニスタンに駐留する同国軍を表敬し、同国軍の増派を表明した。増派される部隊はドイツの指揮下に入り、クンドゥズ、マザーレ・シャリーフに派遣される。現時点でのベルギー軍は350人規模。(26日付Afghan News Network)

12月22日
○下院副議長を選出
(カーブル) ムハンマド・アーリフ・ヌールザイー氏(カンダハール選挙区。パシュトゥーン)およびフォウズィア・コーフィー氏(バダフシャーン選挙区)が下院副議長に選出された。(23日付Afghan News Network)

12月21日
○カーヌーニー前教育相を下院議長に選出
ユーヌス・カーヌーニー下院議員(カーブル選挙区。前教育相)が、決選投票を経て、下院議長に選出された。選出には過半数の得票が必要で、1回目の投票では誰も過半数を得ることができず、カーヌーニー下院議員とアブドゥッ・ラスール・サヤーフ下院議員との間で決選投票が行われ、カーヌーニー議員が122対117の僅差で選出された。
一方、上院議長には、カルザイー大統領寄りと言われる、前憲法制定委員会委員長のシブガトゥッラー・ムジャッディディー氏が選出された。(21日付BBC South Asia)
(解説)カーヌーニー下院議員は2004年の大統領選挙に出馬し落選したが、今回の下院議員選挙ではカーブル選挙区から2位当選を果たしていた。カルザイー大統領が推していたサヤーフ議員が今回落選したことにより、カルザイー大統領の影響力が、未だ浸透していないことが明白となり、今後の閣僚信任などにも少なからず影響が出ることが考えられる。

12月20日
○米国が駐留軍隊を3000人削減へ
(ワシントン) ラムズフェルド米国防長官が、来春(2006年3月末)までにアフガニスタンに駐留する米国軍の総数を現行の1万9000人から3000人削減し、1万6000人とする命令書に署名した。ISAFの指揮権を有しているNATOが南部への拡大、増員を発表したことを受けての署名で、正式な発表は後日の予定。(20日付Afghan News Network)

12月19日
○アフガニスタン国会開会
(カーブル) 上下両院議員351人が、カルザイー大統領のもとで宣誓を行い、アフガニスタン国会が正式に発足した。今後は、上下両院議長などの選出などが予定されている。 (解説)2005年9月18日に実施された下院議会議員および州議会議員選出選挙を受け、招集されるもの。アフガニスタンでの国会召集は1973年以来、32年ぶりとなる。議員定数は、上院が102、下院が249。投票が個人単位であったため、与野党間の差が明確でない、各民族間のバランスを取る目的で上院議員に任命された「軍閥」や元ターリバーンなどが含まれており、国会の先行きは不透明のままと言える。

12月17日
○チェイニー米副大統領がアフガニスタンを訪問
(ニューヨーク) 19日に国会開会を控え、チェイニー米副大統領がアフガニスタンを訪問すると、同副大統領側が発表した。アフガニスタンでの国会開会に際しアメリカ代表として参加する。アフガニスタンの他、パキスタンやオマーン、サウディアラビア、エジプトなどを17日から歴訪予定。(18日付DAWN紙電子版)

12月16日
○国会前で爆発
19日に開会が予定されている国会前で車両の爆発があった。自爆テロによる爆発と見られ、付近にいた市民2人が負傷し、爆発現場近くのISAF所属の車両が被害を受けた。自爆テロ犯と見られる1人が死亡した。ターリバーンが以前から国会開会を妨害すると公言しており、カーリー・ムハンマド・ユースフ・ターリバーン報道官が、ロイター通信に対し、犯行を認める声明を発表した。

12月14日
○地震により200戸程度の家が損傷
(カーブル) 13日早朝に発生した地震により、少なくとも10人が負傷し、200戸程度の家が損傷していると、アフガニスタン内務省当局が発表した。また、バダフシャーン州内では相当数の家畜が被害に遭ったという。震源はバダフシャーン州州都のファイザーバードの南東約100kmで、首都カーブルでも揺れを観測した。内務省当局は、地震が発生した地域が山岳地域で、新たな被害の情報を収集中であると発表している。(14日付Afghan News Network)

12月13日
○世界銀行が8000万ドルの支援を決定
(カーブル) 世界銀行(World Bank)が、アフガニスタンの復興支援のため、8000万ドルの資金協力を承認した。同銀行が発出したプレスリリースによると、アフガニスタン政府が信頼に値する政府となり、貧困削減に向けた中心的役割を果たすための支援であるとしている。2004年7月に初めての支援協力を実施して以来アフガニスタン政府は経済改革などの面で明らかに進歩しており、今回の新たな協力により一層の発展が期待できるという。(14日付Afghan News Network)

○アフガニスタン、パキスタン国境付近で強い地震
(イスラーマーバード) 午前3時21分(現地時間。日本時間では午前6時51分)、アフガニスタンとパキスタンの国境付近で強い地震が発生した。観測によるとマグニチュード6.7で、震源の深さは230km。現時点では死傷者はいない模様。(13日付The News International電子版速報)

○ヒンドゥークシュ山脈で地震
(ラーホール) 米国地質研究所(US Geological Survey)の観測によると、13日午前3時17分(現地時間)、アフガニスタン国内のヒンドゥークシュ山脈を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生した。現時点では被害状況はわかっていないが、インドのニューデリーなどでも揺れを観測している。アブドゥル・マジード・バダフシャーン州知事は、約2分間揺れが続いたと答えている。(13日付CNN.comアジア版速報)

12月10日
○米軍撤退を歓迎する声明:ヘクマティヤール元首相
(ペシャーワル) ヘクマティヤール元アフガニスタン首相が、The News紙ペシャーワル支局に声明が記録されたCDを送付し、その中で、ウズベキスタン国内の空軍基地からの米軍撤退を歓迎すると言明した。(11日付The News International紙電子版)
(解説) ヘクマティヤール元アフガニスタン首相は、米国から指名手配されており、2003年にイランを出国後は行方不明となっている。アフガニスタンにおける米軍駐留にも強く抵抗しており、ターリバーンとも協力関係にあると言われる。

○カルザイー大統領が上院議員34人を任命
(カーブル) 政府当局が、カルザイー大統領が上院議員34人を任命したと発表した。上院の議員定数は102で、残りは先に選出された下院議員、州議会議員から選出される。国会開催は、「ボン合意」で定められた復興へのロードマップの最終段階に位置づけられている。
 今回カルザイー大統領により任命されたものには、ファヒーム前国防相(タジク)、アルサラー・ラハマーニー元ターリバーン高等教育副大臣、ウルズガーン、ヘルマンド州知事(ともにターリバーンの活動が活発な地域)らが含まれており、各民族のバランス等を考慮した結果の任命であると見られる。アフガニスタンでは12月19日に国会を開会することが予定されており、それに向けたもの。(10日付Afghan News Network)

12月8日
○NATO軍が、ISAFの南部への拡大を正式に決定へ
NATO(北大西洋条約機構)が指揮権を有するISAF(国際治安支援部隊)が、治安状況が悪い南部への隊員派遣計画を正式に承認する。同計画によると、派遣されるのは英、加、蘭の部隊で、派遣に伴い、現在の9500人に加え、6000人程度が増員される。(8日付The News International紙電子版速報)

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