「Brandbjerg Højskoleでの生活」 山田 萌華(留学時3年生)
・Brandbjerg Højskole(2019年9月~12月)
・Uldum Højskole(2020年1月~2月)
私はBrandbjerg Højskoleに4ヶ月間、Uldum Højskoleに2ヶ月間留学していました。
1校目は興味のある科目が多かったものの、外国人に寛容な学校であるがゆえに英語中心だったので、デンマーク人しかいないUldum Højskoleを2校目に選びました。Uldumについては他の方たちが紹介されているので、私はBrandbjerg Højskoleについて書こうと思います。
Brandbjerg Højskokeは自然に囲まれており、とてもサスティナブルな学校だと感じました。
週に1回ずつベジタリアンデー・ヴィーガンデーがあったり、朝の集会の時間に環境問題についての講義があったりして、環境について考える機会がたくさんありました。また、学校の中には使わなくなった物を寄付したり、自由に持って帰ったりできる倉庫があり、日本にいるときとは違って物を新しく買うことは少なく、いろいろな物を再利用しながら生活していました。
授業では、私はBæredygtighed(サスティナビリティ)をメイン科目として専攻していました。そこでは座学だけでなく、実際に畑を作ったり、持続可能な材料を使って小さな家を建てたり、廃棄物を使った工作(Upcycling Design)をしたりしました。
この学校に集まった生徒はやはり環境意識の高い生徒が多く、刺激を受けることもたくさんありました。「環境に悪いから柔軟剤は使わない」、「環境のために飛行機を使った旅行はしない」と言う話を聞いたときは衝撃を受け、自分1人が行動を変えたところで何も変わらない…という考えが覆った瞬間でした。
他にも陶芸、バンド、野外クッキングなどの授業がありましたが、中には、約2時間、どんなルールを追加したら楽しく遊べるかを考えながら、かくれんぼをし続ける、なんていう変わった授業もとっていました。
どの授業にも共通していたのは、正解がなく、対話をしながら授業が進んでいくこと。何でもありののびのびとした環境の中で、自由に考えることができたように思います。
週末は生徒主導でアクティビティを考え、スポーツをしたり、open mic(ネタ披露大会)をしたりと、みんなで一緒に過ごすことが多かったです。音楽の先生方がコンサートを開いて曲を披露してくれることもありました。みんなで集まるときは必ず、ソファの座面や自分の部屋のマットレスを持ち寄って、寝転びながら観賞しており、さすがhyggeなデンマーク!と思ったのを覚えています。(笑)
(アイドル歌手のパロディを披露するグループ)
最後に、この学校のお気に入りポイントを紹介したいと思います。
それは、学校が有している広大な森に自由に入れることです。授業で使うこともありますが、休み時間に森でお散歩したり、本を読んだり、寝袋を持ってフクロウの声を聞きながら野宿したこともあり、とにかく自然の中で暮らしていたように思います。
私はこの学校で、環境意識の高い仲間に囲まれ、刺激の多い毎日を送ることができました。
また、ダンスが得意な生徒がダンスレッスンを行ったり、マッサージ教室が開かれたり、とにかく生徒同士で教え合う・助け合う雰囲気があったこと、そして、やりたいと言えば喜んで手助けしてくださる先生や仲間たちのおかげで、のびのびと、楽しみながら様々なことに挑戦できました。
これからデンマークに行こうと考えている皆さんも、留学を通して素敵な経験ができることを願っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました。