留学体験談 「フォルケホイスコーレへの留学」 櫻木絢子(留学時3年生)
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【留学先学校名】
・Uldum højskole (2011年2月~2011年6月)
・Skals-højskolen for design og håndarbejde (2011年8月~2011年12月)
私は2011年2月から12月までデンマークのフォルケホイスコーレに留学していました。フォルケホイスコーレというのは18歳以上ならだれでも入ることができる学校で、デンマーク国内に約70校あり、それぞれに特色があります。各学校のホームページを見たり、留学経験のある先輩に話を聞いたりして、どの学校に行くのか決めたら、入学申し込み。私はデンマーク語や合唱や自然体験などさまざまな授業が受けられる学校と、手芸・デザインの学校にそれぞれ4ヶ月ずつ行くことにしました。事前に科目の選択をしたり、学校とメールで連絡を取り合ったりして、出発前から留学生活への期待とやる気が高まりました。
デンマーク語の授業は、中東地域などからデンマークに来ている学生たちと一緒に受けましたが、内容はそれぞれやりたいことを進度に合わせて先生と相談して決めていきました。日本の授業のようにみんなが同じ内容をこなしていくのではないので、はじめは戸惑いましたが、自分に必要なものを考えて選んでいくことは、とても大切だと感じました。
フォルケホイスコーレは全寮制、ルームメイトもデンマーク人だったので、1日中デンマーク人に囲まれ、デンマーク語にどっぷり浸って生活することができました。私が行った学校では寮のフロアが共同生活の単位になっていて、掃除の当番があったり、週末のアクティビティを企画したり、フロア同士で対抗戦があったりしたため、結束が強く、同じフロアのメンバーとは特に親しくなりました。メンバーの誕生日にはデンマークの国旗で飾りつけをした談話室(デンマーク人はデンマークの国旗が大好きです)に集まってバースデーソングを歌ったり、誕生日を迎えた人が自分で用意したケーキを食べたりしてみんなでお祝いしました。私も留学中に誕生日を迎えたので、ルームメイトに手伝ってもらってケーキを作って、祝ってもらいました。
はじめは分からないことばかりで、なかなか話の輪に入っていけないこともありましたが、それでも徐々に馴染むことができたのは、助けを求めればいつでも、周りの友達や先生たちが快く助けてくれたからだと思います。留学したことで生活の中でデンマーク語を使うことができただけではなく、デンマーク人やノルウェー、スウェーデン、グリーンランド、アイスランド、ハンガリー、フランス、シリア、イランなどのさまざまな国の人々と新しいつながりを作ることができましたし、知らない土地に一人で飛び込んだことで、自分自身も成長できたと思います。