体験談 「私のデンマークでのショートステイ」 市川 莉緒(留学時3年生)

 

【滞在形態】
・Workaway (2017年10月~2018年1月)

 大阪大学外国語学部デンマーク語専攻3回生の市川莉緒です。私は2017年10月半ばから2018年1月上旬までデンマークのオールボーに滞在していました。

 私は現地の大学や語学学校には通わずホストファミリーの家で家事や子どもの世話の手伝いをしつつ現地の人々と交流していました。大学は1年間の休学だったのですが、いろんな国を訪れて現地の人と交流しながら現地の生活や文化を知るというのが私の目的だったので、現地の大学に通うとなると一つの場所を原点にしなくてはいけなくなるため私の目的とは合致せず、Workawayという選択をしました。なので、デンマークの大学に留学したいと考えている人には私の体験記はあまり参考にならないと思いますが、これも一つの選択肢として読んでいただけたら嬉しいです。

 まず、workawayとはウェブサイトの名前なのですが、自分が訪れたい場所のホストを探し、コンタクトを取り、アポが取れたら実際に訪れホストから要求される仕事や手伝いをこなし、その見返りとしてホストが提供する部屋に無料で滞在することができ、食事も提供してくれるというものです。私がデンマーク滞在の際にお世話になったホストファミリーは本当に素敵な家族で、私を家族の一員として迎え入れてくれました。家の近くにオールボー大学もあり、またインターナショナルコミュニティもあったため、友達もたくさん作ることができました。そこのインターナショナルコミュニティではデンマーク語の無料レッスンやデンマークのお菓子作り、パーティなどをボランティアで開催してくれていたのでデンマーク語の勉強はもちろん、デンマークの文化についても沢山触れることができました。





 ホストファミリーは子どもが3人いて、みんなとても活発で初日から慕ってくれ、一番下の子は若干3歳にして、フェロー語、デンマーク語を上手に話し、英語も理解していたのですごく驚きましたがコミュニケーションに困ることはほとんどありませんでした。両親がフェロー諸島出身のため、デンマークだけでなくフェロー諸島についても知ることができ、デンマークの家庭料理とフェロー諸島の家庭料理両方を経験することができました。

 インターナショナルコミュニティではデンマーク人はもちろんオールボー大学の留学生など色んな人に出会え、大変充実した日々を過ごすことができました。初めは3ヶ月は長すぎるんじゃないかと思っていたのですが、あっという間に過ぎてしまい、デンマークを離れるときは涙涙でした。誕生日を始めて一人で海外で過ごし、ホストファミリーにお祝いしてもらい、クリスマスをホストファミリーと過ごし、大学などに通わなかった分ホストファミリーと過ごす時間も多く、個人的な話からデンマークの社会や文化についての話など深いところまでコミュニケーションを取ることができ、素晴らしい経験になりました。