「人生を変えた」デンマーク留学          段畑 実生(留学時3年生)


【留学先学校名】
・南デンマーク大学(2018年9月~2019年6月)

こんにちは!デンマーク語専攻三回生の段畑実生です。

 高校生の頃によく見ていた留学体験談。私のように、デンマーク語専攻を目指している方々のお役に立てたら嬉しいです!

 私は政府奨学金を利用して2018年9月から2019年6月まで、約10カ月間南デンマーク大学に留学していました。フォルケホイスコーレではなく大学での留学を選んだのは、大学でがっつり勉強したいと思ったからです。大学では人文学部でScandinavian Area Studiesというコースを選択していました。学期によって異なるとは思いますが、私は以下のような授業を選択していました。

秋セメスター:アンデルセンの生きた時代/社会福祉の歴史/北欧におけるジェンダー
春セメスター:北欧の社会福祉/北欧諸国における移民問題

 北欧事情に関して広く学びたい方にオススメです。また私の推しポイントは本大学のメインキャンパスがデンマーク第三の都市オーデンセに位置していること!首都コペンハーゲンに比べるとこじんまりと感じるかもしれませんが、だからこそ住みやすく、なんとも素敵な雰囲気の街なんです!

 
南デンマーク大学

 
オーデンセの街並み

 政府奨学金の応募方法はコチラを参考に
 また、南デンマーク大学については先輩の永廣千怜さんが分かりやすく紹介して下さっています。
「忘れられない、私のデンマーク留学」永廣千怜(留学時3年生)

 私がもう一度繰り返すよりも、コチラを参考にして頂いた方が為になると思うので、ぜひご覧ください!

 そこで今回私は留学を通して感じたことについて書こうと思います。

 タイトルにもある「人生を変えた」という言葉。大げさに聞こえるかもしれないけれど、
私はそれほどの経験をさせてもらったなと思っています。

 まずは留学に至るまでの経緯について。

 私にとってデンマークへの留学は高校生の頃からの夢でした。

「世界一幸せな国(2016年当時)ってどんな国なの!?」
「『生の教育』って何!?」
「デンマークの人はどんな価値観を持っているんだろう」

 「自分の目でデンマークという国を見てみたい!」と思い、その時から留学を心に決めていました。

 そして挑んだ念願の留学生活。留学前掲げた目標は大きく2つ。

「語学力を伸ばす」そして「デンマークの教育に触れる」

ということでした。

 最初は苦しんだ言語の壁も、自分なりに努力するうちにだんだんと話せるように。言語自体を伸ばすというよりも、言語を使って相手に自分は何を伝えたいのか?を考えるようになりました。

 これは日本に帰ってからも同じ。言語が通じる分逆に難しくも感じますが、

「自分は相手に何を伝えたいのか?」
「どう言えば伝わるのか?」

そういったことを前よりも意識するようになりました。

 また、もう一つの目標である「デンマークの教育に触れる」を達成する為、大学で勉強する傍ら、現地の幼稚園や学校を訪問したり、夏休みは教育機関でボランティアをしました。

小学校訪問


幼稚園訪問


ボランティア先での一枚

 実際に足を運んでみて見えてきたデンマーク教育の良いところ、そして逆に日本の教育の良いところも再発見することができて、本当にいい経験ができたなと思います。

 また、ここから得た学びは「行動が全て」ということです。やってみて失敗したことも、恥をかいたこともたくさんありました。でも今思えばそれも全部成長や学びにつながる経験だったなと思います。

 0からは何も生まれないけど、自分が行動すればするほど、それだけの、それ以上のものを得られるのだということを、身をもって学ぶことができました。

 そして、帰国後一番実感したのは「人間としての」成長です。成長というよりも前に比べて自分を確立できたように思います。

 様々な価値観に触れて、もみくちゃになって初めて、

「じゃあ自分はどういう価値観を持っているのか?」
「どういう人間なのか?」

を考えられるのでは。

 そして、その上で、

「じゃあこれから何をしたいのか」
「どうなりたいのか」

が見えてくるのではないかなと思います。

 これが私の経験上言えること。そういった意味で私にとってはこの留学生活が「人生の第一歩」であり、人生を変えた経験でした。

 行く前は不安かもしれない。行ってからも、しんどいことがあるかもしれない。
それでも前向きに粘り強く頑張っているうちに、気がつけば自分でも予想しなかったくらいの大きな成長が待っていると思います。

 これからデンマーク語専攻を目指している皆さんも、デンマークへの留学を考えている皆さんも、チャンスがあるのならば、ぜひ留学へ一歩踏み出して欲しいと思います。

 最後まで読んでくださってありがとうございました!