「idrætshøjskolen Boseiの魅力」 東 真理(留学時3年生)
・Idrætshøjskolen Bosei(2020年1月~6月)
私はidrætshøjskolen boseiというフォルケホイスコーレに半年間留学していました。この学校は名前の通り体育科目が学べる学校なのですが、それだけではなく東アジア(主に日本と韓国)の文化や言語も学べる学校です。私がこの学校への留学を決めたのは、私自身が日本語教育に非常に興味があり、留学を利用して海外での日本語教育を実際に見てみたいと思ったからです。この学校では日本語を教えているため、日本の文化に興味があるデンマーク人がたくさん在籍しています。そのため、自ら努力してデンマーク人の輪の中に入らなくても、日本に興味があるデンマーク人がたくさん話しかけてくれるところがこの学校の良い点です。ただ、学校の中に和室があったり、デンマーク人の友達と日本語の練習を一緒にする機会もあったりしたので、「デンマークの雰囲気にどっぷり漬かりたい!」という人にはおすすめできないかもしれません。
日本語のほかに取っていた授業は、韓国語、テコンドー、ダンス、マリンスポーツ、裁縫、料理など本当に様々です。同じ授業をとっている生徒のなかには、経験者もいますが初心者もたくさんいるので新しいことに挑戦しやすい環境だと思います。私もテコンドーは未経験でしたが、先生が優しく教えてくださり、昇級テストに合格することができました。
授業が終わったあとはそれぞれが自由に過ごしますが、私はみんなとボードゲームやトランプをすることが多かったです。デンマークはボードゲームの種類が豊富で、「こんなに面白い遊びがあるのか!」と毎日驚きました。また、自由参加のクラブ活動もあります。スポーツ系や演劇などのクラブがありましたが、この学校ならではのクラブはハイキュー!!クラブです。毎週みんなで集まって「ハイキュー!!」を夜な夜な見るというクラブです。日本のアニメが遠く離れたデンマークでこのように見られていると思うと、日本の文化が誇らしく感じました。このように、日本の文化が海外でどのように受け止められているのかを深く知ることができるのもこの学校の魅力です。ちなみにハイキュー!!は部活動のアニメなので、デンマーク人も「センパイ!」など覚えて使っていました(笑)
この学校のことをたくさん紹介しましたが、私が一番魅力的に感じたのはこの学校の人柄です。私の留学が始まったばかりのころ、デンマーク語での指示が聞き取れず困っていたとき、いつも先生や周りの生徒が私を助けてくれました。また今年は特にコロナの影響で学校が閉鎖した期間もありましたが、留学生に対しては学校への滞在を快く許可してくれました。このようにたくさんの人の優しさに触れられることも魅力なので、留学を考えている人はIdrætshøjskolen Boseiもぜひ検討してみてください!