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このページではスリランカ関連の最新情報を掲載しています。
基本情報 | 最新情報(ニュース)
○基本情報
スリランカ和平交渉に関するスリランカ政府公式ホームページ(英語)
Peace in Sri Lanka
○最新情報
2006年
5月6日
○明石康スリランカ国平和構築及び復旧・復興担当の日本政府代表がスリ・ランカ訪問
タミル・イーラム解放の虎(LTTE)当局は、スリ・ランカ訪問中の明石康日本政府代表が、同団体指導者らとの会談することを許可しないと発表した。同日本政府代表は6日から4日間の日程でスリ・ランカを訪問している。滞在中、ラージャーパクセー大統領ら、政府首脳との会談を実施する。同代表はスリ・ランカ訪問後、インドを訪問する。(7日付BBC South Asia)
(解説) 2006年2月のジュネーブでの対話の結果、政府とLTTE双方が2002年の停戦協定遵守を確認したが、4月のトリンコマリーでの事件をめぐり警察とLTTEが衝突して以来、状況が悪化している。今回の訪問は、こうした状況の好転を目指してのもの。
4月1日
○スリ・ランカとパキスタンが関係強化で合意
(イスラーマーバード) パキスタンを訪問中のラージャーパクセー首相が、イスラーマーバード市内でアズィーズ・パキスタン首相と会談し、防衛、経済分野での関係を一層強化することで意見が一致した。また、南アジア地域協力連合(SAARC)の一層効果的な活用をすべきとの点でも合意に至った。(2日付DAWN紙電子版)
3月8日
○地雷の50%を撤去完了
ジャヤシンゲ国家建設・開発省次官が、北部および東部に埋設されていた地雷の50%以上が撤去されたと発表した。同地域には100万個以上の地雷が埋設されたと言われており、4年前の停戦協定締結以降、撤去作業が続いていた。政府軍が埋設した地雷についてはその位置が撤去を行う団体に対して公開されたが、タミル・イーラム解放の虎(LTTE)による地雷については情報が公開されていない。また、LTTE側は地雷を埋めたことはないと主張している。同次官によると、スリ・ランカ政府は2008年までにすべての地雷撤去を終えたいとの意向を有している。(9日付LankaNewspapers.com)
2月24日
(ジュネーブ) スリ・ランカ政府とタミル・イーラム解放の虎(LTTE)が、ノルウェーの仲介により、約2年ぶりに協議を再開し、停戦協定を遵守し、4月19日から21日にかけて再度ジュネーブで対話を実施することで合意した。(24日付LankaNewspapers.com)
2月6日
○2月22日から政府とLTTEが協議へ
ノルウェー政府の仲介の結果、スリ・ランカ政府とタミル・イーラム解放の虎(LTTE)との協議が2月22日から23日にかけてジュネーブ(スイス)で開催されることが決まった。実現すれば、当事者同士が直接顔を合わせての協議は、約3年ぶりとなる。(6日付BBC South Asia)
1月27日
○公務員に対し、シンハラ、タミル両言語運用能力を義務づけへ
セイロン商工会議所主催の経済サミットで演説を行ったグナセケーラ憲法問題担当相が、新たな公務員の採用時から、民族融和、二言語併用を推進するため、シンハラ語、タミル語双方の運用能力を義務づけるとの政府案を発表した。また、国家言語訓練局(National Institute for Language Training)の創設を提案する法案を発表する意向も表明した。(28日付LankaNewspapers.com)
○地方議会選日程:立候補届受付
ディサナヤケ中央選挙管理委員長が、地方議会選挙の立候補届受付の日程を、2月9日から16日までとすることを発表した。また、郵便投票の受付については1月26日から2月6日までとすることも合わせ発表された。今回の選挙では4414議席で争われるが、投票日程は、立候補届受付が閉め切られたあとに、選挙か人利委員会から発表される。(28日付LankaNewspapers.com)
1月19日
○スリ・ランカ議会が、非常事態宣言の効力を1カ月延長
(コロンボ) 5カ月前に発出された非常事態宣言の効力を、1カ月延長することをスリ・ランカ議会が決定した。また、警察および治安部隊が逮捕状無しに容疑者を拘束できる法律についても承認された。この法律に対しては、タミル・イーラム解放の虎(Liberation Tigers of Tamil Eelam: LTTE)を議会で代表すると言われるタミル民族同盟(Tamil National Alliance: TNA)が強く抵抗したものの、及ばなかった。(20日付Haveeru電子版)
(解説)スリ・ランカの憲法では、非常事態宣言の延長には議会の承認が必要となっている。
1月7日
○トリンコマリー沖で海軍所属の船が沈没
トリンコマリー港を出た海軍所属の船が、爆発物を積んだ漁船と接触し、沈没した。海軍当局の発表では海軍の15人が死亡し、2人の生存が確認された。国防省当局は、タミル・イーラムの虎(Libetration Tigers of Tamil Eelam: LTTE)が背後にいるとの見方を示した。(7日付BBS South Asia)
(解説) スリ・ランカでは、2005年11月の大統領選挙で、ラージャーパクセー氏が当選して以来、停戦交渉が停止した状態にあり、4年間継続していた停戦が終わる可能性が高いとみられている。20年間にわたる戦闘により、タミル人、シンハラ人あわせて6万人以上が死亡しているが、対タミル強硬派と言われるラージャーパクセー大統領が和平交渉の開催場所に同意する姿勢を見せず、交渉が暗礁に乗り上げている。
2005年
12月27日
○ラージャーパクセー大統領が訪印
マヒンダ・ラージャーパクセー大統領が、就任後初の外国訪問として12月28日からインドを訪問する。4日間の滞在中、マンモーハン・スィン印首相と会談し、タミル解放の虎(LTTE)との和平交渉において、インドの積極的な役割を要請する見込み。(27日付BBC South Asia)
12月24日
○国会議員射殺
東部のバッタカロアで、ジョセフ・パララジャシンガム(Joseph Pararajasingham)議員が、何者かに射殺される事件が発生した。同議員は同地の聖ミカエル教会でのクリスマス・ミサに出席していたもので、同議員夫人をはじめとする8人が負傷した。
同議員は、国会内でタミル民族同盟(Tamil National Alliance)代表を務めていた。(25日付BBC South Asia)
(解説) スリ・ランカでは2005年11月にラージャーパクセー氏が大統領に選出された。しかし、多くのタミル人(人口の上では少数派。約8%を占める)は大統領選挙をボイコットするなど、タミル人とシンハラ人(多数派。人口の約74%)の溝は埋まっておらず、対タミル強硬派のラージャーパクセー氏が大統領に就任したことで、和平交渉も進展が見られていなかった。そうした状況で今回の事件が発生したことで、両者の溝が一層深まることが懸念される。
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