大阪大学 > 外国語学部ドイツ語専攻

 概要

 ドイツ語は,ドイツだけでなく,オーストリア,スイス,リヒテンシュタインなどの中部ヨーロッパの国々に住む1億人ほどの人々が母語として用いている言語です。その他にもチェコ,ハンガリー,ポーランド,ロシアなど東欧諸国においては,英語に劣らず重要視されています。数あるヨーロッパ諸言語の中でも,ヨーロッパの文化や学問の形成に深く関わってきた言語であるといえます。また現在,ドイツはEU(ヨーロッパ連合)の有力な一員であり,経済やエコロジーの分野で世界的レベルの重要な役割を果たしています。ドイツ語の学習を通してこのようなすぐれた文化や社会に触れることができます。
 ドイツ語専攻では,日本人5名,ドイツ人1名の教員を擁し,その他にも日本人,ドイツ人の講師がさまざまな授業を担当しています。ドイツ語専攻に入学すると,まず前期課程の2年間は文法・作文・講読・会話・LLなどの科目によって,ドイツ語とドイツ語圏の文化に関する基礎知識を学びます。ドイツ語の言語的知識とコミュニケーション能力を鍛練する科目と並んで,講義や講読において,ドイツ語圏の社会・文化・言語などに関する知識を深め,3,4年生におけるドイツ語圏文化研究のための土台を築くことになります。
 3,4年生(後期課程)では,言語,文学,文化,思想,歴史などといった多彩な分野の演習科目が用意されており,自分が関心を持つ分野をベースキャンプとして選択し,そこで専門的知識を深め,学生生活の総決算である卒業論文を作成します。またこれと並行して,関連する研究科目および会話や作文などのドイツ語運用能力を高める科目も必修科目となっています。このように整備されたプログラムと高い専門性を備えたドイツ語専攻を卒業した後は,ドイツ語のスペシャリストあるいはドイツ語圏の国々で活躍できるエキスパートとしての将来が皆さんを待ちうけています。