デンマークの高齢者介護に関する講演会
6月4日に大阪大学豊中キャンパスにて、下記の講演会が行われました。
◇演 題 「デンマークの高齢者介護-イノベーション,課題と戦略」
(Elderly care in Denmark – Innovations, Challenges and strategies)
◇講 師 ハネ・マーリーネ・デール教授(デンマーク・ロスキレ大学)
講演では、まずデンマークの高齢者介護政策の特徴(普遍主義、国の公的責任、介護の専門化、在宅主義、ニュー・パブリック・マネージメントによる介護の標準化と市場化等)と関連データ(高齢化率、高齢者関連支出、介護サービス利用者数等)を提示された後、デンマークが抱える課題(高齢者人口の増大と資源の不足、介護のマンパワー等)について解説されました。
さらに、これに対するデンマークのこれまでの戦略と今後の戦略についても解説され、今後デンマークが、介護予防と自立支援に注力し、介護におけるイノベーションを促進し、福祉テクノロジーやボランティア等をも活用しながら高齢者介護を発展させていく方向性を示唆されました。
講演後は活発に質疑応答が行われ、参加者の関心の高さが表れていました。
※この講演会は科学研究費基盤研究(B)の一環として行われました。