フォルケホイスコーレでの生活


原田 はな(留学時3年生)

【留学先学校名】
・Idræthøjskolen Bosei (2024年8月~2023年 12月)

私は、2024年8月~2024年12月の約5か月間、Idræthøjskolen Boseiに留学しました。この体験記では、学校で実際に体験した生活について僅かながら、お伝えしようと思います。少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。

 Idræthøjskolen Boseiはシェランの南、コペンハーゲン中心部から電車とバスで2時間ほどの場所に位置する学校です。学校が森の中にあるため、自然豊かで美しい景色が楽しめる反面、最寄りのスーパーまで徒歩で1時間近くかかり、不便に感じることもありました。生徒数は70人程度で日本や韓国、中国からの留学生が2割を占めていたため、基本的に全ての活動が英語で行われましたが、留学生は必ずデンマーク人とルームメイトになるため、学校活動外でもデンマーク語を話す機会は多くありました。日本語を話すことができるデンマーク人の先生がいるため、困った時にはいつでもサポートを受けることができ、安心して学校生活を送ることができます。 



 この学校は、名前にもある通り、スポーツをメインとする学校です。柔道や空手、テコンドーといった武道をはじめ、サッカーやバレーボールといった球技、水泳やカヤックといった水上競技、eスポーツなど様々なスポーツに取り組むことができます。この他にも、日本語や韓国語、陶芸などスポーツ以外の授業も多く開講されており、自分の好みに応じて幅広い選択肢の中から時間割を組むことができます。日本では、あまり知られていないスポーツを行う機会も多くあり、貴重な体験ができます。



 授業時間外にも様々な活動が先生や生徒によって用意されており、充実した学校生活を送ることができます。週末には、2週に1度、大きなパーティーが企画され、盛り上がりをみせます。パーティーでは、オクトーバーフェストにちなんだドイツのビールを楽しむパーティーやハロウィンの仮装パーティーなど、毎回異なるテーマが用意されており、ドレスコードに合った衣装を着て、皆でお酒を飲み、楽しみました。パーティーがない週末にも、皆でスケートに行ったり、ボウリングに行ったりと生徒主体で様々な企画がされており、充実した時間が過ごせました。また、クラブ活動も盛んで、学期の初めに、生徒が話し合ってクラブを作り、平日の夜に活動をします。バレーボールやバドミントン、料理、ボードゲームなど様々なクラブがありました。また、学校にはプールやジムなどの充実したトレーニング施設があり、空いている時間に自分で運動することもできます。



 このようにIdræthøjskolen Boseiでの生活にはたくさんの魅力があります。授業内容の紹介で書いた通り、日本語の授業が開講されていることから、日本に興味があるデンマーク人学生が全体の半数近くを占めており、誰とでも気軽に仲良くなることができました。また、先生方もアットホームな雰囲気で、いつも生徒のことを気にかけてくださるため、常に安心して学校生活を送ることができます。初めての留学に不安がある方にもおすすめできる学校だと思います。私自身、初めての留学でしたが、心から行ってよかったと感じています。今後留学する皆さんも充実した留学生活が送れるよう願っています。