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教員紹介

筒井 佐代 教授

  • 研究者名(フリガナ) 筒井 佐代(ツツイ サヨ)
  • 職 名教授
  • 専攻語日本語
  • 電子メールtsutsui.sayo.hmt[at]osaka-u.ac.jp

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

こんにちは。日本語教育学担当の筒井佐代です。研究分野は日本語の会話研究で、会話を録音、録画して分析し、日本語の会話の特徴を明らかにして、その結果を日本語教育に応用することを考えています。
例えば日本語の会話では、「はい、うん、へえー、あー、えー、うーん」など、意味のない音によるあいづちが多く使われます。それぞれいつどのように使えばいいのか、日本語学習者に説明したいのですが、自分では無意識に使っているので、なかなかうまく説明できません。そこで、録音、録画して客観的に分析することが必要になってきます。
母語を観察することは、自分が無意識に習得した規則を意識化する作業であり、まるで自己を再発見するかのような面白さがあります。私は元々は外国語にしか興味がなかったのですが、日本語教育と出会って日本語の面白さにハマってしまいました。
何語を母語に持つ人も、よかったら日本語専攻に母語を発見しに来てくださいね。

  • 研究分野
    日本語教育学
  • キーワード
    日本語、会話分析、日本語教育、教材
  • 研究テーマ

    日本語の会話がどのように行われているのかについて研究しています。以前は友人同士の雑談について、話題の種類によるパターンや特徴を研究していました。日本語の上手な留学生が「日本人の友達ができない」と悩んでいたことがきっかけで、どうすれば日本語の雑談に加わって仲良くなれるのかを、会話を分析することで明らかにしたいと考えたのですが、教材作成には至っていません。最近は、会話での感情表現に興味があり、「試合、負けちゃった」「あいつが文句言ってきた」など補助動詞の使い方や「免許取れた!」などの可能形、「掃除させられた」などの受身形など、感情形容詞以外の表現の使い方について、他の言語と比較しながら研究しています。

  • 代表的著作、論文等

    「感情表現としての補助動詞の考察:V-テクルを例に 」『外国語教育のフロンティア』3 大阪大学大学院言語文化研究科  2019年3月 127−141
    「評価の対立による対人関係の構築-友人同士の雑談の分析 」『雑談の美学-言語研究からの再考 』村田和代,井出里咲子編、ひつじ書房 2016年2月 145-166
    『雑談の構造分析』くろしお出版 2012年

  • 所属学会、その他の研究活動等
    社会言語科学会、日本語教育学会、日本言語学会、社会藝術学会、国際語用論学会
  • 担当授業
    ●学部 日本語教育学概論、日本語教育学講義Iab、日本語教育学講義IIb(A)、日本語教育学特別演習Iab
    ●研究科目 日本語教育学研究I、日本語教育学特別研究AB、日本語教育学研究指導AB
    ●全学共通科目 日本語・日本文化を考えるC