教員紹介
中本 香 教授
- 研究者名(フリガナ) 中本 香(ナカモト カオリ)
- 職 名教授
- 専攻語スペイン語
- 電子メールnakamoto.kaori.hmt[at]osaka-u.ac.jp
- 研究分野
- スペイン近世史
- キーワード
- 君主制、主権、ネイション
- 研究テーマ
近世から近代初頭のスペイン君主政について、その権力構造の特徴や変化について研究しています。スペイン君主政の権力構造の特徴的はその複合性にありますが、構成要素に可塑性があったという点では複合国家よりも礫岩国家と表現するべきかもしれません。その変化のきっかけは戦争や反乱です。王権からの強い要求や外部からの侵略などをきっかけに、スペインを構成していた地域や集団が戦ったり蜂起したりしますが、そこにどのような権利意識や制度上の問題があったのかを解明することが現在の課題です。
- 代表的著作、論文等
「スペイン継承戦争と新組織王令」、「啓蒙とブルボン改革」、「ブルボン期の社会・経済」、「ナポレオンと独立戦争」(立石博高、内村俊太編、『スペインの歴史を知るための50章』(明石書店)、2016年)、「スペイン継承戦争にみる複合君主政」(古谷大輔、近藤和彦編、『礫岩のようなヨーロッパ』(山川出版社)、2016年))、「啓蒙専制期のマドリード社会と女性の衣服」(武田佐知子編、『着衣する身体と女性の周縁化』(思文閣出版)、2012年)
- 所属学会、その他の研究活動等
- スペイン史学会、日本イスパニヤ学会、西洋史学会
- 担当授業
-
●学部
スペイン語3,スペイン語14,スペイン歴史・文化概論、スペイン歴史・文化演習、スペイン歴史・文化特別演習
●研究科目 ヨーロッパ言語社会構造論
●全学共通科目 スペイン語中級