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教員紹介

長崎 広子 教授

  • 研究者名(フリガナ) 長崎 広子(ナガサキ ヒロコ)
  • 職 名教授
  • 専攻語ヒンディー語

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

 デーヴァナーガリー文字で記すヒンディー語は、英語とともにインドの憲法で公用語とされているインドを代表する言語です。私は15、6世紀のヒンディー語の文学とその背景にあるヒンドゥー教の思想を中心に研究し、現代のヒンディー文学作品を翻訳し紹介しています。
ヒンディー語専攻は阪大外国語学部で最も古くからある専攻語のひとつで100年の歴史があります。「地獄のヒンディー」と呼ばれた時代もあり、私がヒンディー語専攻に入学したころは、厳しい先生方に言語の基礎から応用まで徹底的に叩き込まれました。おかげでインドの大学院に留学したときには、日常会話で困ることはなく、日本にいながらにしてヒンディー語を学ぶことのできるありがたさを感じました。現在も語学をきちんと学ぶというその伝統は受け継がれていますが、決して地獄ではありませんので安心してください。
 日本の大学ではレアな専攻分野ですが、日本語よりもはるかに話者人口の多いヒンディー語は実はメジャーともいえます。みなさんもヒンディー語を使ってインドの人々の考え方や文化に触れてみませんか?

  • 研究分野
    ヒンディー文学、ヒンドゥー教研究
  • キーワード
    ヒンディー語、ヒンディー文学、バクティ、韻律、ヒンドゥー教
  • 研究テーマ

    15、16世紀の古ヒンディー語で著わされた文学とその背景の宗教思想の研究をしている。インドの現地調査では、写本を探し、これまで校訂本になっていない作品や詩編を書き起こし分析している。ヴィシュヌ派のラーマ信仰とクリシュナ信仰文学と、神を姿かたちのないものとして捉える無属性派の宗教詩人との思想の違いや、宮廷詩人とパトロンの王たちとの関係、韻律分析等で研究論文がある。

  • 代表的著作、論文等

    Indian and Persian prosody and recitation (Saujanya Publications, 2012), 『ビールーの少年時代』(大同生命国際文化基金,2006), 「ヒンディー韻律書に著された算数」(印度民俗研究19)

  • 所属学会、その他の研究活動等
    日本南アジア学会、American Oriental Society, International Conference on Early Modern Literatures of North India (Academic Committee)
  • 担当授業
    ●学部 ヒンディー語1,ヒンディー語2,ヒンディー語13,ヒンディー語III, インド文化史講義I, ヒンディー文学演習I
    ●研究科目 アジア言語文化資源論III
    ●全学共通科目 特別外国語(ヒンディー語)