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教員紹介

矢元 貴美 准教授

  • 研究者名(フリガナ) 矢元 貴美(ヤモト キミ)
  • 職 名准教授
  • 専攻語フィリピン語

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

中学時代、夏休みのホームステイでお世話になった一家がフィリピン出身だったことから、東南アジアやフィリピン、フィリピン語に関心を持ちました。大学でフィリピン語を専攻し、大学院生の時にはフィリピン留学も経験しました。学部生の頃から、公立小・中・高でフィリピン出身の子どもの学習や学校生活を手助けする仕事を続け、その実践をもとに、彼らの教育について研究してきました。
フィリピン語の授業ではできるだけ分かりやすく説明し、受講生が様々な関心を持ち、充分な運用能力を身につけ、達成感を得られるよう心がけています。講義や演習では受講生とともに、身近なところで暮らす人を通して、日本国内の多様性や国際化の課題に対し、広い視野から解決への方策を考えることに取り組んでいます。
実践や人々の声には学びや発見がたくさんあります。きっかけはどんなことでも構いません。新しい世界を知ることを楽しみながら関心を広げていきましょう。

  • 研究分野
    移民政策、異文化間教育、言語教育
  • キーワード
    外国人児童生徒、母語・継承語、在日フィリピン人、教育、多文化共生
  • 研究テーマ

    在日フィリピン人やフィリピン語に関して、主に以下のテーマで研究しています。
    ・フィリピンにルーツを持つ子どもの教育に関する課題
    ・フィリピン語の教材開発と教授法
    ・日本語母語話者のフィリピン語学習に関する課題
    たとえば、「フィリピンにルーツを持つ子どもたちは学校でどんなことに困っている?」「フィリピン出身のお母さんはフィリピンのどんなことを子どもに知ってほしいと思っている?」「フィリピン語を効果的に身につけるにはどんな教材があるといい?」「日本語母語話者がフィリピン語を勉強する時、どんなことが難しいと感じる?」といったことについて、当事者の視点を大事にしながら、調べたり考えたりしています。

  • 代表的著作、論文等

    矢元貴美(2018)「子ども向けフィリピン語教材の開発と評価――中学校・高等学校・大学での授業実践から」 『外国語教育のフロンティア』 1, 29-40。
    矢元貴美(2016)「フィリピンにルーツを持つ子どもの大学・短期大学への進学理由――日本で高等学校を卒業した人たちの事例から」 『移民政策研究』 8, 89-106。
    Kimi Yamoto (2013) “Problems in Primary and Secondary Education of Children with Filipino Parents in Japan: From the Viewpoints of ‘Supporters’” In Japan: Migration and a Multicultural Society, Ateneo de Manila University Press, 112-134.

  • 所属学会、その他の研究活動等
    異文化間教育学会、移民政策学会、多文化関係学会、日本社会学会、母語・継承語・バイリンガル教育学会、大阪大学言語社会学会
  • 担当授業
    ●学部 「フィリピン語1(初級文法・構文)」、「フィリピン語11(中級文法・構文)」、「フィリピン語I(講読)」、「教科教育法(フィリピン語)」、「フィリピン言語講義(在日外国人をとりまく現状と課題を考える・外国にルーツを持つ子どもの現状と課題を考える)」、「フィリピン言語特別演習(卒論ゼミ)」、「フィリピン言語演習・フィリピン社会演習(基礎ゼミ)」、「東南アジア地域研究概論」(オムニバス形式)
    ●研究科目 「アジア言語構造論(在日外国人をとりまく現状と課題を考える・外国にルーツを持つ子どもの現状と課題を考える)」、「世界の言語事情」(オムニバス形式)
    ●全学共通科目 「アジアの文化と社会を知る(フィリピンの文化と社会を知る)」