フランス語専攻
専攻について
フランス語は、中世の時代より現在まで、芸術や思想を生み出す支えの言語として、ヨーロッパ文明において重要な役割を担ってきました。文学では中世の「ロランの歌」などに代表される叙事詩や叙情 詩から、スタンダール、フローベール、プルーストなどの近現代の小説にいたるまで、世界で他に類を見ない多様で豊かな創造的世界を生み出しています。哲学者のデカルトやパスカル、ルソーといった名前もおなじみのことでしょう。フランス語で書かれた文学作品や哲学書は膨大な数にのぼります。またフランス語は、ベルギー、スイス、カナダといった欧米諸国、あるいはカメルーン、コートジボアール、コンゴなど、アフリカ諸国の一部でも公用語として使われており、国連をはじめ、EUなどの国際機関においても公用語のひとつとなっています。フランス語を学ぶことは、視野をさらに広げ、他者をよりよく理解し、今のこの世界における複雑で多様な事柄に対してより的確な判断を下していくためにも、必ず皆さんの役に立つはずです。
教育・カリキュラム
1・2年生では、それぞれ週5回ずつ専攻のフランス語の授業があります。
1年生では、初級文法が週2回、講読、LL(ラボ)および会話のクラスが各々1回で、計5回。まず基礎文法を学び、講読のクラスで文法知識の理解をより一層深めると共に、読み書きの力を養い、会話やLLのクラスでは、フランス人の指導の元で、日常会話を習得すると共に、発音とヒヤリングの指導・矯正が行われます。
2年生では、中級文法のクラスにおいて1年で培った文法の復習とその発展、そして講読、作文、LL、会話のクラスでは読み書き、リスニング、会話表現の上達をめざします。
1年生の文法・会話および2年生の作文・会話・LLでは、学生は2クラス編成となり、小人数(約15名)で、効率的なゆきとどいた教育を行っています。
また、上述の専攻語実習と共に、文化の理解を深めるために、「フランス研究入門」の専攻講義が準備されています。
3年生からは、上級会話や作文の授業のみならず、フランス語関連の文学や言語学・思想・歴史・経済・政治等、専門の講義や演習、そして最終年度には学生の希望テーマによる卒業論文作成が続くことになります。
学生生活
私の平日は主に授業とサークル、土日はアルバイトで埋まっています。空き時間は友達と過ごしたり、勉強したり、と絶えず充実しています。夏祭りや語劇祭などのイベントには、語科やサークルの仲間と楽しく取り組んでいます。特に語劇は語科の先輩達と交流する好機ですし、格別の達成感が得られるのでおすすめです。春と秋の仏検にむけて勉強するのも楽しいですね。忙しいですが、全て自分のやりたい事で、本当に充実した生活です。(フランス語専攻2年生男子)
卒業後の進路
販売、流通、金融など。具体的には銀行や旅行会社などがあります。国家公務員として活躍する人や、大学院に進学する人もいます。メーカーの営業なども、海外への赴任や出張などがあるので人気が高く、様々な仕事の中でフランス語を使ったり、大学時代に培った他の文化への好奇心や適応力を仕事に活かしているというケースも少なくないようです。
教員紹介
- 岡田 友和 准教授 (フランス近現代史)
- 高橋 克欣 准教授 (フランス語学)
- 篠原 学 講師 (近現代フランス文学)
- 栗原 唯 講師 (言語学)
- ポレ ジャン=ノエル 特任教員