文字サイズ
専攻語案内

アラビア語専攻

専攻について

アラビア半島から北アフリカに及ぶ広大な使用地域に、2億を超える使用人口を持ち、イスラムを啓示した宗教語としての「顔」もそなえた言語、それがアラビア語。国連公用語6カ国の1つになるほどの国際語で、流れるような装飾的文字を右から左に綴り、あの一大幻想文学『千夜一夜物語』を書き記した言葉、それがアラビア語。でも、アラビア語を宗教的側面からばかり、ファンタジーとエキゾチズムの側面からばかり見てはいけません。アラビア語は不可解なエニグマ「謎」ではなく、今この地球上で同じ空気を吸っている人たちとコミュニケーションするための、笑って泣いてケンカして仲直りして、理解し合うための言語です。

教育・カリキュラム

現代標準アラビア語(Modern Standard Arabic = MSA)の高度な知識をベースに、「古典」から「現代」までの幅広い知識を駆使して、アラブとアラブ文化について偏らない、バランスのとれた発信ができる人材。アラビア語専攻が育成を目指すのはそういう人材。1・2年次はMSAの全体像を知るための学習に主力を注ぎ、3・4年次に進むと、言語・文学・文化など諸分野をさらに専門的に掘り下げ、4年間の学習の1つの集大成として、選択したテーマについて卒業論文をまとめます。

学生生活

専攻語アラビア語を1週間に5コマ学ぶ1・2年次では、相当ハードな予習や復習を要求されるでしょう。3年次に進むと多少「息」がつけるかも知れませんが、油断は禁物。現在、残念なことに政治社会情勢が不安定なアラブ諸国が多い中で、それでも3年次になると比較的安定した国と地域を選んで、長期・短期で現地に出かける学生が珍しくありません。大学間や部局間の学術交流協定で留学する学生もいれば、準協定校の短期語学講座に参加したりする学生もいます。

卒業後の進路

製造業、商社、銀行、サービス業、マスコミ。卒業生が活躍する分野は多種多様、多岐にわたります。もちろん官公庁に勤めたり、教員(多くは英語教員)になったりする卒業生も少なくありません。

教員紹介